ウワサの検証シリーズ 「プレスリング」と「溶接リング」では強度が変わるのか!?

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DSCF1010[1]

おはようございます、しょうへいです。

Facebookのコメントでリクエストを頂きました、ありがとうございます!

これまでサルカン結びをいろいろ試してきましたが、「プレスリング」と「溶接リング」では強度が変わるのではないか?という情報をいただきました。

確かに!私もそのようなウワサを聞いたことがあります。早速試してみましょう!

そもそも「プレスリング」と「溶接リング」の違いとは?

DSCF1012[1]

これまでの実験では「プレスリング」を使って来ました。写真中央がプレスリングです。

プレスリングはプレス加工と抜き打ちで作られるリングで、断面図が角張っています。

商品によっては表面が研磨されて滑らかになっているものもありますが、私が今まで実験に使ってきたリングはバルクの大袋に入ってたリングです。

アシストフック用にお徳用として買ってきたものです。表面はあまり研磨されていないようです。

DSCF1016[1]

一方、溶接リングは円形のステンレス線を曲げて溶接して作るので、断面が円形で整っています。

ベアリングに付いていたリングが溶接リングでしたので、今回こちらを使って実験してみたいと思います。

この2種類のリングに関して、「断面が丸い溶接リングのほうが強い」「溶接リングは溶接が外れるのでは?」という様々なウワサを聞いたことがあります。

どれも人から聞いた情報なので、実際に実験してみたいと思います。

DSCF1008[1]

ノットはクリンチノットを用いました。金属パーツにかかるラインがシングルのもののほうが顕著に結果がでるかな?と思ったからです。

ショックリーダーはフロロカーボン30lb(13.6kg)を用いました。ハーフヒッチは行っていません。

DSCF0876[1]

いつものようにドラグチェッカーで切れたときの力を計測します!10回がんばって切りました。

気になるウワサの結果は!?

以前のクリンチノットの強度実験では平均11.8kg、87%の耐力を発揮していまいた。

回数 切れた負荷(Kg) 結束強度
1 12 88%
2 12.5 92%
3 12 88%
4 11.5 85%
5 12 88%
6 12.5 92%
7 12 88%
8 12 88%
9 12 88%
10 11.5 85%
平均 12 88%

おっ、僅か1%ではありますが、強度があがりましたね。

強度のブレも少しではありますが改善されたように思います。やはり表面が滑らかなほうがノットには優しいのではないでしょうか!?

といはいえ、今回はあくまでも、直線的に引っ張ったときの強度です。例えばフックに魚がかかって大暴れしているときなどを考えると、ノット部が金属部分に何度か擦れることになると思われます。

そうなったときの強度はまた違ってくるのかもしれません。

直線的に引っ張る以外の実験方法が思いついたらまた試してみたいと思います!

今回はリクエストありがとうございました!他にも気になること、試してほしいことのコメントどんどんお待ちしております!!

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