おはようございます、しょうへいです。

PEラインとショックリーダーの接続といえば、大多数の方が「FGノット」を使っていると思います。

これまで「FGノット」の検証を、編みこみ回数を変えてみたり、焼きコブを作ってみたりいろいと試してみましたが。

「FGノット」の締め込みが甘いとどうなるのでしょうか?!

太いリーダーを使うときや、巻きつけ回数を多くしてしまったときは、編み込みの最後の方がうまく締らないことがあります。

そのような締め込みが中途半端な「FGノット」の強度が、どんな状況になっているかを実験してみました。

わざと締め込みの弱いFGノットを作ってみる

まずは「FGノット」を作ります。

私は普段ノットアシストを使うので締め込みをしながら結ぶのですが、今回は親指と小指にPEラインをまいて作る「道具なし」で、FGノットを結びました。

このように「道具なし」で結ぶことができるのも「FGノット」の良いところで、道具無しで結ばれる方も多いと思います。

その後、締め込み具等でPEラインをショックリーダーに対して締め込みを行うのですが、

今回、わざと7分目くらいにしか締らないように締めこみました。

10回（上下10セット）で編みこみをした後、締め込みを行うと編みこみの最後から最初に向けてPEが締っていくのがわかると思います、

そのとき、7セット目の編みこみまでしか締らないくらいの力で締め込みを行いました。

最初3セットくらいは指でつまんで動かすと軽く動くくらいの締め込みです。

PE6号くらいの太糸で「FGノット」を作ったときや、不慣れだった頃はこのような状況になることもありました。

まあ、少しぐらいいいや〜とそのままハーフヒッチでつめて続きをすることもあると思います。

ということで、締め込みが甘いまま、PEラインをショックリーダーに10回ハーフヒッチをしました。

（※締め込み具に挟んでいますが、ハーフヒッチの後撮影しやすいので挟んで保持しているだけです）

ここで試しに、ハーフヒッチの後に、もう1回締め込みを行ってみました。

ハーフヒッチをした後でも「FGノット」の締め込みが成り立つかが気になったためです。

しかし、締め込んだ感じは、ハーフヒッチ部分が詰っただけで、編みこみ部はあまり締め込まれない感じがしました。

使ったラインは、PEラインを2号（20lb・9kg）とフロロカーボン8号（30lb）です。

ラインシステムを組んで、それを切れるまで引っ張ります、ラインにドラグチェッカーを挟むことで、何kgで切れたかが計測できます。

なお、完璧に決まった「FGノット」は同じラインで8kg（89%）の耐力があることがわかっています。

締め込みがハンパな「FGノット」はどうなってしまうのでしょうか!?

締め込みがハンパな「FGノット」の運命やいかに!?

3回実験を行いました。

回数	切れた負荷（Kg）	結束強度
1	7	78%
2	7	78%
3	6.5	72%
平均	6.83	76%

ややや!?

本来8kg程度の耐力があった「FGノット」が7kg以下まで低下しています。

あたりまえといえば、あたりまえですが（笑）

それよりも注目するべきは切れ方です。

締め込みが足りない「FGノット」は、PEラインの切断ではなく「すっぽ抜け」が発生しています。

過去に試した完全な「FGノット」の場合、切れる箇所はPEラインの編みこみ最終部でした。

※過去の結果の画像です。8kgまで耐えた「FGノット」の切れ方です。

つまり、PEライン本来の力を発揮することなく切れてしまっているということです。

「FGノットがどうしてもすっぽ抜ける～～」という方は締め込みが良くないのかもしれませんね。

ちなみに過去に行った、FGノットの編み込み回数による強度実験の5回編み込みよりも強度が落ちていますので、中途半端な締め込みになるぐらいなら、回数を減らしてしっかり締め込みを行えるほうが強度が上がるかもしれません。

FGがちゃんと締め込みできないという場合は、ノッターを使ったり、締め込み用のクリームや液を使うのもいいかもしれませんね、今後また実験してみます♪

ちなみにまったく締め込みをしないとどうなってしまうのか!?

なんとなく結果は見えているような気もしますが、まったく締め込みを行わず、10回のFGノット・10回のハーフヒッチ・ハーフヒッチの後締め込み。

という実験も行ってみました。

ハーフヒッチの後の締め込みはどのくらい効果があるのか気になって調べてみました。

こちらは4kgくらいですっぽ抜けてしまいました。

「FGノット」はハーフヒッチの後では締め込みが決まらないようですね。

締め込みはしっかりと行いたいですね♪