おはようございます。会長です。
先日の記事に書きましたが、100%強度を達成したイモムシノットは80lbぐらいの太めのショックリーダーでテストした場合、強度が100%じゃない。。。下手すると60%程度で切れることがあるとお伝えしました。
何回も100%強度を達成したのは30lbテストのラインですが、ラインの太さで強度が変わるのか昨日しょうへい氏が4号16lb程度のラインでテストしてみたところ、やはり100%でした。。。
今回はハイピッチのジギングでよく使う50lbや70lbと、やや太めの100lbでテストをしてみました。
先日製作した「ライン強度測定器」が破損。。。
先日、背筋力を鍛える健康器具を改造して作った、ノット強度測定器がどのくらいの強度まで測定できるか、直接デジタルスケールを引っ掛けて引っ張ってみたところ、50kgを突破。
新しく300kgまで測れるデジタルスケールを新調して、さらに引っ張ってみたところ、55kgあたりでバキッっと中央の芯が折れてしまいました。。。
芯はプラスチックで出来ているようで、高負荷は耐えられないようです。
折れた芯の径を測ってみたところφ20mmでしたので、ホームセンターに鉄パイプを買いに行ってみたところ、鉄パイプって25mmや19mmが主流で20mmはないんですね。仕方がないので20mmの木製の棒を買いました。
木製でちょっと不安ですが、ぴったり刺さります。
復活!
これに新しく買った300kg対応のデジタルスケールを装着します。
300kg用ですのでS字フックがかなりデカくて強度がありそうです。
通常はクレーンに引っ掛けて使うそうです。
でかいマグロやカジキ釣ったら使いたいですね。
テストはこのようにスイベルの両方をイモムシノットで結び、中間にデジタルスケールを引っ掛けてテストしました。スケールを直接持って引っ張るよりも、このバーがあるとかなり力が入りやすいです。10kgオーバーの魚を測る時に腕がプルプルしますが、このバーがあれば結構持ちやすくて良さげです。
切れた時に、スケールが落下して壊れそうな気がしますが、力を入れて引っ張っているときは足が伸びた状態になる為、切れた場合は足の上に落下しますので大丈夫です。
と余談になってしまいましたが、本題のテストの結果をお伝えしたいと思います。
50lbショックリーダー+イモムシノットの強度を測ってみた
まずは、通常のジギングでは一番使用頻度が高そうな、50lbのショックリーダーで試してみました。
強度は25kgで、15kgのドラグチェッカーでは測定できない強度です。
イモムシノットの編み込みは30lbや16lbの時と同様の条件になるように8回編み込みました。
先ほどお伝えしたように、両方イモムシノットで結んで間にデジタルスケールを引っ掛けて測定しました。
50lb1回目。
衝撃です。。。13kgで切れてしまいました。。。目視できたのが13kgなので14kgぐらいはあるのかもしれませんが、25kgには程遠いです。
50lb 2回目。
今度は18kgを超えても切れません。18.9kgが目視できたあたりで切れたので19kgぐらいでしょうか?
50lb 3回目。
同じように18kgが目視できた後に切れました。
計算すると70%ぐらいになるでしょうか?
70lbショックリーダー+イモムシノットに変更
次にPE4号タックルでよく利用する70lbのショックリダーに変更してみました。
強度は35kgになります。
70lb1回目。
めちゃくちゃ強いです。切れません。
新しいデジタルスケール。。。少しでも止めると値がすぐにHOLDになるので、常に力を掛けていかないと測定終了になってしまうのでなかなか強い強度を測るのは大変です。
28.5kgでHOLDになってしまいましたので、28kgは確実にあります。もう一回引っ張り直したら、同じようなあたりで切れました。29kgぐらいでしょうか。
35kgには到達できませんでしたが、50lbの本来の強度である25kgを超えてきました。
太くなっても強度が上がらない説は、これで立証ならずです。計算すると82%あります。
70lb 2回目。
今度はなんと15kg程度で切れてしまいました。これです。なんか極端に弱い時があるんですよ。強度にすると43%程度にしかなりません。
でも少し理由が分かった気がしました。
100lbラインでやってみた
今度は、100lbのショックリーダーで測定してみました。
強度は50kgになります。
100lb 1回目。
まーたく切れません。30kgを超えても。
切れるまで測定してみたかったのですが、なんとなく感覚で「芯の木」が折れそうなのがわかります。※昨日のバキッと行く前の感覚に近い。
35.8kgまでHOLDで測れましたので、確実に70lbラインの強度を超えてきました。太くなっても強度が変わらない説は確実に違いそうです。
なぜ強度にばらつきがあるのか?
もう、かれこれ20回ぐらいイモムシノットを切っているのですが、イモムシノットを引っ張って行くと、15kgあたりでなんかググっっと動く?締まる感覚があるんですよ。
たぶん今までジギング魂でテストを行ってきた30lbのラインでは測れない強度で起こることなので、体感できなかったのかもしれませんが、太いラインでやるとある程度強度がある為、体験できます。
それは15kgだったり、18kgあたりだったり、起こらなかったりするのですが、恐らく8回編み込んだイモムシノットの摩擦力がそのくらいなんじゃないかと。
細いラインの場合は密に締まるので8回ぐらいの編み込みで15kg程度の摩擦力が確保でき本来のライン強度まで動かず100%強度を達成できますが、太いラインだと締まりづらいので摩擦力が足りない?8回では15kgぐらいの摩擦力しかないのかもしれません。
この摩擦力が足りないところでググっと動くことで、金属との擦れが起こりラインが弱っているのではないかと。。
試しに70lbで片方を20回編み込みしたものと、もう片方が12回編み込みしたものを作ってみて同じテストをしてみたら、動く感覚はありませんでした。
編み込み回数を増やすことで摩擦力がアップしたと考えられます。
結果は30kg目視の後、12回編み込んだ方が切れました。
今までの最強強度です。
編み込みの少ない方が切れたので、やはり摩擦力が足りない方が弱いのかもしれません。
太いラインでイモムシノットをやる場合は編み込み回数を増やすべし!
以前の実験でイモムシノットの編み込みは8回以上は変わらない。とお伝えしましたが、30lb以下の話で、50lb以上の場合は編み込み回数を増やした方が良さそうです。
今回はナイロンのラインでやりましたが、フロロの場合は硬いのでもっと増やした方がいいかも。。ただ動いたとしても風呂ろの方が摩擦には強いので結果的に強いのかもしれませんが。。。
いづれにしても、太いラインでイモムシノットをする場合は、編み込み回数を増やたほうがよさそうですね♪
今度、50lbのリーダーで編み込み回数による強度の違いをテストしてみたいと思います。
今回新調した300kgまで測れるデジタルスケール。マグロやGTなど大物狙いの方は是非(笑)
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伝説会長
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>なぜ強度にばらつきがあるのか?
ごく単純に太いリーダーでは締め込みが不十分な場合があるんだと思います。だから例えば15キロぐらいのところで締まる感じがあるんではないかと。
フロロは固いのでナイロンより締めにくく、強度は下がるんじゃないでしょうか。
イモムシノットについての自論があり、お伝えしたいのですが、メッセンジャーでの連絡は可能でしょうか?
おはようございます。いつも面白い記事参考になります。
私は地元玄海灘ジギングでサンラインのFC40lbを使用してイモムシノットで結んでいますが、以前、10キロ程度で連発して切れたことがあります。その時の条件が、久々の釣りなんで編み込みをしっかりして摩擦力を上げよう…で、普段は左手でスナップ側を引っ張り右手でメイン側を引っ張る。そして端糸を歯で噛んで引っ張り締め込むです。締め切り回数はいつも10回。歯での引っ張り(締め込みの力)は歯が痛くない程度なんでせいぜい数キロでしょうか。で…本題の連発切れの時は、左手でスナップをガッチリ、右足にメインを巻いてピーンと張り、右手には締め込みの時にラインが滑らないグローブを着けて結構な力、10キロ近くで締め込む。そうすると、編み込み中や完成検査で簡単に切れてしまいます。ここで仮説が…ノット強さは締め込み回数だけではなく、締め込みの強さでも関係するのではないでしょうか?
よろしければ調査お願いします!