おはようございます。会長です。
先日、アシストフックの自作で、強度の出るセキ糸の巻き方をいろいろ実験してみました。
結局、アシストラインにフックを刺して貫通させることで、40kg以上の強度が出ましたが、アシストラインにフックを刺すことが出来ない状況もあります。
- アシストラインが細い
- アシストラインがメタルライン
- シーハンター等
このような状況の時は、セキ糸だけで作るか、フックに外掛け結びなど結んで作るかになると思うのですが、結局、結びで作る場合とセキ糸で作る場合どちらが強いのでしょう?
リクエストを頂ただいたのですが、そういえば「管付きではない叩きのフック」で結びで作ったアシストフックの強度を測ってみたことがないので、ちょっと実験してみました。
チモトが「叩」で作られたフックに結びで作るアシストフックの強度
釣り針は、主にチモトと呼ばれる部分が「叩」になっているタイプと、管になっている「管付き」のタイプがあります。
ラインを針に結ぶ場合「管付き」の方が強度が強いと言われているので、結びで作る場合は管付きのタイプを主に使っていたのですが、「叩」のタイプに針結びでアシストフックを作った場合、どの位の強度で抜けてしまうのでしょう?
シーハンターには、赤いものと青いものがありますが、青いほうがしなやかで結んだ時にしっかりと結べる感じですすので、まずは青いしなやかなシーハンターで結んで強度を測ってみました。
青いシーハンターは25号130lb(約58kg)のものを使って、両方にフックを結び、40kgのダンベルに結んで、どの位の力で抜けてしまうのか、実験してみました。
ちなみに結び方は、以前の実験で強かった「枕付き外掛け結び」です。
最後の一回だけを、フックだけに結んでチモトとメインラインの接触から守っています。
引っ張ってみて一旦、20kgを超えたあたりで状況を確認してみました。
ちょっと結び目がズレてきて叩きに掛かっています。
これ以上強くした抜けてしまうかもしれません。
抜けてしまうかと思いきや、この状況から30kgを越えましたので、もう一度確認です。
更に抜けそうな感じになっています。ちなみに一番細軸の小さめフックを使いましたので、30kgを越えてくるとフックが曲り出し始めます。
そのまま引っ張っていったところ、38kgでチモトの部分からシーハンターが切れました。
写真を撮り忘れましたがので後でパシャリ!一番下の青いラインのものです。
結局抜けずにチモトで切れました。
固めの赤いシーハンターでは抜けないのか試してみる
青いシーハンターは、しなやかでしっかり結べる感じですので、今度は固めの赤いシーハンターで実験してみました。
号数は同じ25号(130lb)です。
やはり、赤いシーハンターは固めでしっかり締まらないのか、20kgを越えだすとこのように抜けそうな感じがします。
25kg、ひえ〜〜抜けそう。
フックが曲がり始める30kg付近、もうそろそろ抜けるかもしれません。
最終的には38kgでフックが折れてしまったのですが、意外や意外、抜けそうながらも抜けませんでした。
もう片方はこんな感じ。最後の「枕」あるお陰か、ストッパーになっている感じです。
ただ、抜けそうなのは気持ち悪い。
抜けに強いと言われている管付きタイプを試してみた
今度は、同じフックの管付きモデルで試してみました。
いつも結びで作る場合は、抜けに強いと言われている「管付きモデル」を使っています。
こちらは、安定の強さで、フックが伸び始める30kg付近になっても、全然抜けそうな感じがありません。
最終的に、38kgでフックが伸び切ってしまいましたが、結び目自体は全然変化がなく、まったく問題ない感じです。
やはり、結びで作る場合は、管付きタイプが安定して強そうです。
純粋にセキ糸の摩擦力だけで強度を測ってみる
最後に、叩きのタイプに、セキ糸を巻くタイプの強度を測ってみました。
シーハンターですので、ラインにフックを刺すことが出来ません。
しかも硬めの赤いものですので、結構滑りそうです。
滑り止めに、フックにあらかじめ50回ほどセキ糸を巻いてから、100回結び、折り返して更に上にもう100回セキ糸を巻きました。
前回、あまり強度には関係ありませんでしたが、一応接着剤で固めました。※瞬間硬化スプレー使っています
こちらは、フックに貫通させていないので、明らかにセキ糸だけの力(摩擦力)で固定されています。
同じように、引っ張ってみたところ、
フックが曲がり始める30kgには到達せず、20kgを越えたあたりで抜けてしまいました。
いろいろ実験していてわかりますが、セキ糸だけの摩擦力は20kgぐらいが限界な感じがします。
※フックを刺したり、滑り止めに焼きコブを作ったりすれば強度は上がります。
小さいフックやかなり細軸のフック、ラインが50lb(20kg)以下の場合などでアシストフックを作る場合は、セキ糸だけでも問題なさそうですが、20kg以上の強度を出したい場合は、結びで作るか、中空のアシストラインを使って、フックを貫通させた方が40kg以上になりましたので、いいかもしれません。
今回は、純粋にセキ糸だけの摩擦力で実験しましたが、アシストラインにフックを刺さない方法で強度が出る方法を試したいので、「アシストラインを折り曲げて折り返す結び方」をすれば、ズレどめになって強度が上がりそうですので、次回実験してみたいと思います。
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