交互に結ばないハーフヒッチ「一方向ハーフヒッチ」は強度は落ちるのか!?

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DSCF1104[1]

おはようございます。しょうへいです。

イモムシノットなど、ハーフヒッチ系のノットはかなり強く、ハーフヒッチでノットの補強ができるようです。

ハーフヒッチを交互に結ばず、片方だけの一方向で結ぶと、「強度にどのように影響がでるのか」というリクエストを頂きました。

リクエスト、ありがとうございます♪

ハーフヒッチは交互にするものだとずっと思っていましたが、一方向だけのハーフヒッチの方も多いようですし、早速実験してみました。

※この記事は2016年8月15日に追加実験を加えたリライト記事です。

「一方向ハーフヒッチ」の見た目と結束強度

DSCF1126[1]

写真は交互にハーフヒッチをせず、一方向だけでハーフヒッチを行ったノットです。交互に結んだ場合とことなり、結びコブがらせん状に回転しています。

メインラインのテンションをきっちり張った状態で、一方向からハーフヒッチを組むと、このように結びコブがらせん状になるようです。

写真ではわかりづらいですが、見た目は意外と綺麗です。

DSCF1104[1]

メインラインのテンションを緩めた状態で一方向ハーフヒッチを行うと、ノットが「くの字」に曲がってしまっています。

普段ハーフヒッチを片方のみで結んだことがないので、ちゃんと再現できているのか不安ですが、メインラインのテンションを抜くと、ノットは「くの字」に曲がっていってしまうようです。

この2つ状態で、結束強度の測定をしてみました。

DSC_8869

フロロカーボン8号30lb(13.6kg)のラインで、それぞれ切れるまで力を掛けて、ドラグチェッカーで計測します。

DSCF1095[1]

また、結び方は接続部を二重にしてからハーフヒッチを行う、結束強度100%以上を達成したイモムシノットで行います。

ハーフヒッチはどちらも8回(上・下4回づつ)行っています。

ハーフヒッチはテンションの掛け方で結束強度が変わる!?

こちらは、メインラインのテンションを抜かずにきっちり張った状態で一方向に結んだハーフヒッチノットを、5回計測した結果です。

回数 切れた負荷(Kg) 結束強度
1 14 103%
2 14 103%
3 13.5 99%
4 14.5 107%
5 13.5 99%
平均 13.9 102%

以前に実験した、交互にハーフヒッチした場合の結束強度実験と同様、100%以上の結束強度が出ています。

一方向にハーフヒッチした場合でも、結束強度に違いは出ないようですね。

一方、テンションを掛けずに結んでみた「くの字」に曲がってしまったノットはというと・・・・・・。

回数 切れた負荷(Kg) 結束強度
1 11 81%
2 12 88%
3 11 81%
4 11.5 85%
5 11 81%
平均 11.3 83%

ムムッ!?これは、よくありませんね。かなり強度が落ちてしまっています。

じゃあ4号の細糸ではどうか⁉

wp-1560606224609.jpg

フロロカーボン4号16lbで追加テストを行ってみました。

同じくイモムシノットでハーフヒッチ6回(上・下3回づつ)と、ハーフヒッチ8回(上・下4回づつ)を試してみます。

なるべく「くの字」にならないように、メインラインを張って一方方向で結びました。

こちらも5回づつ試しましたが、平均値のみ記載します。

ハーフヒッチの回数 結束5回の平均値 結束強度(%)
6回 5.5 79%
8回 6 86%

あれ⁉

なぜか強度が出ません。ノットが滑っていく感覚がしたあと切れます。

IMG_20190615_38703.jpg

6回のハーフヒッチ(一方方向)ではノットがリングに残るこもなく切れます。

試しに10回してみて、はじめて6.5㎏以上の強度が出せるようになりました。

wp-1560606224594.jpg

結んでいて思ったのですが、結び目があまりきれいに作れません。

どうもハーフヒッチで補強した部分がカクカクと曲がってしまいます。

強くテンションを張って結びたいのですが、力を入れすぎるとラインそのものが切れてしまいます。

細糸はあまり向いてないのでしょうか⁉

私が手で結んでいるので、誤差もあるかと思いますが結果はイマヒトツとなりました。

一方向ハーフヒッチの強度テストまとめ

実験からハーフヒッチは一方向から結んでも、メインラインが張っていて綺麗に結べていれば、交互に結んだハーフヒッチと同様の強度が出ることがわかりました。

しかし、テンションをしっかり張ってハーフヒッチを行わないと、強度がかなり落ちるということも判明しました。

細い糸は強いテンションを掛けることができないので、交互のハーフヒッチを行ったほうが良いように思います。

テンションを張らない、ハーフヒッチはノットの強度を落とす危険性がありますので、きっちり張ってハーフヒッチを行うのが良いみたいですね。

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