えっ!?ノットの強度が10%も落ちる!? ハーフヒッチ補強の「落とし穴」とは!?

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DSCF1284[1]

おはようございます、しょうへいです。

先日、まだ釣りを始めたばっかりという友達と釣りにいきました。

「どうしてもFGノットが高切れする」という悩みを抱えていたので、あーでもないこーでもないといろいろ検証してみました。

すっぽ抜けるのであれば締め込み不足などが考えられますが、ノットの上でPEラインが高切れしてしまうという症状でした。

検証していくうちにわかった、ノットの注意点をご紹介します!

ハーフヒッチはやさしくしてね

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なんと、原因はハーフヒッチにありました。

ノットの後に補強や、リーダーの切り口と擦れることを防ぐためにハーフヒッチを行うことは多いと思います。

また、キャスティングのエアノット防止のために長くハーフヒッチをとることもあるかと思います。

しかし、ハーフヒッチのときに注意して結ばなければ、ラインに余計なダメージを与えてしまうこともわかりました。

DSCF1259[1]

 

このようにハーフヒッチの結び目を先に締めてしまい、

DSCF1266[1]

ぎゅーっとメインラインを擦るようにハーフヒッチを行っていたのが原因でした。

このようにメインラインに摩擦をかけるハーフヒッチを行うことで、FGノットのすぐ上の部分で、PEラインに毛羽が発生していました。

PEラインを2号(20lb・9kg)、ショックリーダーはフロロカーボン30lbのラインで検証しています。

回数 切れた負荷(Kg) 結束強度
1 6.5 72%
2 6 67%
3 6 67%
平均 6.2 69%

すこし大げさに毛羽を作って検証しているので、参考程度ですが、

本来80%ほどの強度があるはずのFGノットが70%以下まで強度が落ちています。

DSCF1273[1]

また、通常であれば、編みこみの最終部で切れ、ハーフヒッチの最後で切れることはありませんでしたが、今回の検証では、ハーフヒッチの後の毛羽だっている部分で切れてしましました。

FGノットがどうしても切れる→補強したいのでハーフヒッチを増やす→摩擦が増えるので毛羽になる、という悪循環に陥っていたのが、高切れの原因でした。

DSCF1261[1]

ハーフヒッチで補強をするときは、ループを締めてしまわず、なるべくメインラインに擦れないように結び、結び目ができたところで引き締めるように行うほうがよさそうです。

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同様の実験をサルカン結びでも行いました。

こちらも少し大げさにギュと力を入れてメインラインを擦るように結んでみました。

写真ではわかりにくいですが、ノットの上でラインがヨレヨレになっています。

DSCF1281[1]

イモムシノットで結んでいるので、強度は100%を発揮するはずですが、こちらも80%程度の強度になってしまっていました。

切れる箇所も、ループを締めこんで摩擦が発生した場所で切れています。

100%のイモムシノットはノットの途中から切れるはずです。

過去の実験ではイモムシノットの回数は4回(上・下2回づつ)~6回(上・下3回づつ)程度で十分100%を発揮するとわかっています。

サルカン結びの「ハーフヒッチの回数」は何回がベストなのか?調べてみた!

ハーフヒッチもやればやるほど良い、というわけではなさそうですね。

十分強度がでる回数を選ぶか、もしくはジャンスィックSPやTNノットなど、元から強度のあるノット+ハーフヒッチは少し、という方法のほうが本来の強度が発揮できるのかもしれません。

高切れに悩んでいる方がもしいらっしゃいましたら、一度ノットを作って切れるまで引っ張ってみて、どこで切れるのかを観察してみるのもいいかもしれませんね♪

07/10/18 対策法を記載しました「https://jigging-soul.com/8995

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  1. FGノットなどの締め込みの時と同様、ラインやリーダーを濡らしてやれば良いのでは無いでしょうか?
    私は外科医ですが、手術時の絹糸は通常濡らして使います。
    緩めた状態で引っ張るのは糸のたるみ=結紮の緩みを招きやすいので外科では一般的に禁忌です。

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