おはようございます、しょうへいです。
先日、PEラインをハーフヒッチで補強をするときに、あまり強く締めこむとラインが痛んでしまうというお話をしました。
えっ!?ノットの強度が10%も落ちる!? ハーフヒッチ補強の「落とし穴」とは!?
勝手に「ハーフヒッチで強度激減問題」と命名します。
コメントで、「濡らせば良いのでは?」との情報を頂きました。
確かに!!
ノットを締めこむときは濡らしましょうという基本をうっかり忘れていました(笑)
濡らした状態でどうなるのか、再検証してみました。
濡らせばPEラインは傷まない!?
まずは早速、普通にFGノットを組んでみます。
ラインはPE2号、リーダーは8号です。
ここからハーフヒッチを本線に対して行い、補強やエアノット予防をするのですが、このとき水で濡らしてみます。
緩めて結ぶとうまく結べなかったり、緩んでしまったり、狙ったところに結び目が入らないということもあるそうです。
そういえば、サルカン結びなどはよく濡らすのですが、PEラインのハーフヒッチは家で準備していくことが多く、乾いた状態のPEで行うことが多かったと思い起こしました。
ラインを咥えて唾で濡らしてもいいのですが、絵ズラが悪いので水道水で濡らします(笑)
今回もわざと、PEラインにハーフヒッチを行うときに、わざと力をこめてギューっと結びます。
とりあえず30回(上15回、下15回)ほど結んでみましたが、特に毛羽だったりした様子はありません。・
思いっきり引っ張ってノット部をわざと切ってみましたが、ハーフヒッチの後のメインラインが高切れすることはなく、編みこみの終端という、完璧にできたFGノットと同じ箇所で切れることがわかりました。
ドラグチェッカーに挟んで耐力を調べてみましたが、80%以上と本来のFGノットの力が発揮されています。
ハーフヒッチで締めこむときは、濡らしておくとライン保護になる!!ということが確認できました。
ちなみにですが、PEラインを締めこむときの専用の液体があります。
PEラインを締めこむときにとても締めこみ易くなり、すっぽ抜けも予防できるオススメアイテムです。
水ではなく、こちらの締め込み液で濡らしてみて同様の実験を行いました。
こちらのPEライン締める液でも、同様にPEラインへのダメージを抑制してくれ、ハーフヒッチの後にメインラインが高切れすることはありませんでした。
FGノットを締めこんだあと、そのままハーフヒッチにも使いまわせるのは良いかもしれませんね♪
ちなみにどのくらい摩擦が変わるのかも試してみました
ここまで結果に差が出ると、こんどは純粋にPEラインどうしで擦りつけたときに、どのくらいの差が出るのかも気になります。
ノッターにPEラインを保持し、そこにPEラインをループで留めて、テンションをかけながらゴシゴシと擦ってどうなるか試してみました。
乾いた状態のPEラインでは、30回ほど往復すると、ループで留めているほうのラインが摩擦で切れてしまいました。
意外と弱いですね・・・。
10回を超えたくらいからキコキコと嫌な音がして、切れてしまいます。
ループで留めたほうが同じ箇所に力がかかるので切れてしまうようです。
同じことを、PE締める液をつけた状態で試してみます。
こちらも力をこめてPEでPEを擦るように力を入れて往復します。
なんとこちらは300回往復させても切れませんでした。
少し染色が落ちましたが、ラインが切れたり毛羽立ったりすることはありません。
300回以上は私の手がしんどいので勘弁してください(笑)
ということはノットや補強などで、もしPEライン同士が擦れてしまい、それが不都合になるなと思ったときは
何かしらで濡らしてあげるのが良さそうですね。
以前、PEラインしめる液の実験を行った時に、強度が安定して同じだったのは、納得出来る気がしますね。
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丸岡しょうへい
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ヴァセリンはいかがでしょう?
最初にPEラインに塗りたくるので、ツバより衛生的でめんどくさくないです。
やはり問題は濡らしているかどうかでしたか。コメントが役に立って幸いです。
以前のトピックスにありましたが、外科の糸結びは基本的にハーフヒッチです。この際、小指か薬指で必ず糸にテンションをかけながら送り込むので、「テンションをかけながら締めるとラインが痛む」という記載で、「そんなはずは無い、何か違いがあるはず」と考えて思いつきました。
ちなみに、ですが厳密に言うと男結び(本結び=square knot)と交互ハーフヒッチは違います。wikiの本結びのページ(https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9C%AC%E7%B5%90%E3%81%B3)を見ていただくと分かるのですが、ハーフヒッチは固く締まった本結びを解くときの形です。従って交互ハーフヒッチにしてもそこから締めることが出来ますし、逆に緩めることも出来ます。一方向ハーフヒッチと交互ハーフヒッチで結紮強度が変わらないのも同じ理由です。
外科で本当に強度が欲しい場合はハーフヒッチでは無く両手法で端糸の両方を引くようにして締めます。心臓外科など術野が狭い場所でこれが無理な場合があるのと、ある程度速度が優先するためにハーフヒッチを利用しているだけです。
余談ですが、私は釣りの方は素人です。PEラインがまだ存在していない時代の子供の頃に投げ釣りなんかをやってましたし、渓流は少しやってましたが、この20年以上は全然釣りに行けませんでした。最近になりやっと時間が出来てきたので釣りを再開してみようかな、と調べているうちにこちらに行き当たりました。んで、ハーフヒッチってワンハンド方やワンフィンガー法でやったら速いんじゃね?と思った次第。
私はもう大きい手術から離れてますのでだいぶ遅くなってますが、それでも1回1秒程度で出来ます。名人級だと1分間に100回ぐらい結べますよ。
信越シリコンとゆうのがあります。
中身はおそらくその締める液そのものだと思います。
1Lで確か3500くらい前後で売ってるはずです。
みんなで買ってシェアしましょう^ ^
ノットアシストなどの器具を使わない普通のfgノットの締め込み方を研究して欲しいです。
特に締め込む時の引っ張る方向や引っ張るライン(PE本線、PE端線、リーダー本線、リーダー端線)どのラインをどの方向へ引っ張るのが一番良いのか知りたいです。