おはようござます、しょうへいです。
先日、仲間とショックリーダーはナイロン派かフロロ派かという話題で盛り上がりました。
擦れに強いのはフロロですが、ナイロンにはしなやかさや結びやすさという利点もあります。
ところで、ナイロンとフロロを比べたとき、ナイロンの方が伸びるとありますが、実際どのくらい違うのでしょうか!?
会長からもリクエストがありましたので、実際に実験してみました!
ナイロンとフロロカーボンのラインでどのくらい伸びが違う?
まずは実験装置を作ります。
フロロカーボンもナイロンも、同じ太さを用意するために12号40lbのものを用意しました。
まずはどちらも同じ種類のアシストフックを結びます。
引っ掛けるためですね。
そしてどちらも揃えて、支柱にタイラップでガッチリ固定します。
引っ張ってみましたがほぼ動きません。条件も同じですし、これで固定はOKとします。
これを倉庫でびよびよーと伸ばしてみます。
長さは2ヒロ半、約3.5mです。もっと伸ばして普段使う5mでやりたかったのですが、これ以上下がれませんでした。
床にダンボールを敷いてこれもガムテープで固定して、その上でスタートラインを決めます。
テンションを掛けない状態で、揃えてナイロンとフロロ、どちらも同じ位置にマジックでマークします。
そしてデジタルスケールを引っ掛けて、同じ力で引っ張ったときどのくらい伸びるかを実測してみたいと思います。
今回は青物狙いのジギングで一般的な5kgのテンションを掛けてみたいと思います。
引っ張って伸びたときに、さきほどラインにつけたマーカーがどこまで後退するかを計測するということですね。
まとめると、
- ナイロンとフロロは同じ12号40lbのもの
- ラインの長さはどちらも2ヒロ半、約3.5m
- ラインの端の、片方は柱に固定
- もう片方の端にデジタルスケールをつけて、5kgの力で引っ張る。
- ラインには同じ位置にマーカーをつける
- どのくらい伸びたのかマーカーの移動距離で実測。
という実験を行います。
いったいどちらが伸びるのか、気になるところです。
実際に伸び率は変わるのか!?
まずはフロロカーボンを引っ張ってみます。
5kgの力で3.5mのフロロが29cm伸びました。
けっこう伸びますね!?
そしてナイロンです。
5kgの力で3.5mのフロロが38cm伸びました。
比較するとこのような感じです。
3.5mで9cmの差がでました。
(製品によっては伸び率は異なりますし、今回は機械的に計測したわけではなく、私が手と目測で計測しているので若干の誤差はあるかと思います。)
この差を大きいとするか、少ないとするかは微妙なところですが、どちらのラインも意外と伸びるという結果が出ました。
さて、ここから察するに、たしかにナイロンのほうが伸びがよくしなやかと言えます。
リーダーが短くなるキャスティングゲームでは少しでもショック性を稼ぎたいので、ナイロンを選ぶという選択には納得できます。
ジギングなどリーダーが長い場合、しっかり合わせを入れないとラインが伸びてフックが刺さらないという可能性は、この場合どちらのラインでも言えると思います。
仮にリーダーを5mとった場合、40cmは伸びるという計算になります。さらにそこから竿の曲がりやPEラインの伸びも加算されます。
やはりフッキングは糸ふけを取って巻きながらガッツリと行ったり、触れただけで刺さるような刺さりの良いフックを使う必要がありますね。
また、伸ばした感触ですが、フロロカーボンのほうが初動ではあまり伸びず、力を増すとグイグイと伸びるという感じがしました、感度はフロロカーボンのほうが優れていると言えます。
逆に言えば、掛けてからのショックの吸収性はナイロンのほうが優れていると言えます。
まとめ
- どちらのラインも意外と伸びる
- どちらも伸びるのでフックの刺さり性能はとても大事
- 確かにナイロンのほうがよく伸びる、差は3.5mで9cm
- フロロカーボンのほうが初動が硬く、あとから伸びるので感度に優れている
- ナイロンは最初から均一に伸びるのでショックの吸収性に優れる
どちらも一長一短ありますので、フィールド、状況、釣り方や好みにあわせて選択するヒントになると嬉しいです♪
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丸岡しょうへい
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