おはようございます。会長です。
※この記事は2017年9月の記事に追加実験を加えたリライト記事です。
昨日から地元の釣具店で10%OFFセールがやっていたので、ジギングに使う消耗品を買いに行ってきました。
ソリットリング(溶接リング)が不足してきたので購入しようと思っていたら、以前にジギング中にソリットリングとショックリーダーの結束部からラインブレイクがあったのを思い出しました。
今回は、一般的に結束強度が強いと言われている、「軸が太く真円に近い溶接リング」を購入してみましたので、以前のものとどのくらい結束強度に差があるのか実験してみました。
太軸の真円の溶接リング(ソリットリング)は結束強度が強い?
釣り雑誌や釣りDVD内でたまに、太軸で軸が真円に近い溶接リングを使うほうが結束強度が高いという話を聞いたり、目にしたりします。
今回は普段使っていた、2つのソリットリング「写真左」と「写真中央」と、今回買ってみた太軸+真円に近い溶接リングの3つのリングで結束強度対決をしてみました。
詳しくはわからないですが、ソリットリングは金属をプレスして打ち抜いて作られているらしく、継ぎ目がありませんが、形状が真円ではありません。円というより四角に面が取ってある感じです。
一方、溶接リングは名前の通り溶接してあるので継ぎ目がありますが、断面が真円に近く結束強度が強いと言われています。
結束強度をそれぞれ測ると、誤差がでてどちらが強いかわかりませんので、実験は写真のように2つのリングに同じ結束方法で連結し引っ張り合うことでどちらが切れるか対決を何回かしてみることにしました。
結束方法は「ユニノット」で、使ったショックリーダーは50lb(約25kg)のナイロンリーダーです。
ユニノットにした理由は、結ぶのが速く出来るからです。。。。※いつも大変なノットの強度を検証しているしょうへいちゃんに感心します。。
これをデジタルスケールに引っ掛けて、引っ張り合います。これなら大体どのくらいで切れたかがわかります。
※ドラグチェッカーは15kgまでしか測れませんので、デジタルスケールを使っています。
※ドラグチェッカーと違い切れたときの強度が残りませんので、強度は目測になります。
対決結果が大変なことに!?
まずは、打ち抜きのソリットリングと太軸真円溶接リングの対決をしましたところ、1回戦目でいきなり太軸真円の溶接リングが負けてしまいました。。。
切れた強度は16kgぐらい64%程度です。
結び方が悪かったのかな?と思い、もう一回やってみると、今度は太軸真円溶接リングが勝ちました。
ん?どっちだ?と思い、続けてみます。
打ち抜きソリットリング vs 太軸真円溶接リング対戦結果
回数 | 勝者 | 切れたときの強度 |
---|---|---|
1回戦 | 打ち抜きソリットリング | 16kgぐらい |
2回戦 | 太軸真円溶接リング | 15kgぐらい |
3回戦 | 打ち抜きソリットリング | 16kgぐらい |
4回戦 | 打ち抜きソリットリング | 18kgぐらい |
なんと、強いと言われている太軸で真円の溶接リングの方ばかりが切れます。。。
こんどはひょうたん型のソリットリングで試してみます。こちらも打ち抜きでつなぎ目がありませんが、断面は円ではなく、四角形に面を取った感じになっています。
打ち抜きソリットリング(ひょうたん型) vs 太軸真円溶接リング対戦結果
回数 | 勝者 | 切れたときの強度 |
---|---|---|
1回戦 | 打ち抜きソリットリング | 16kgぐらい |
2回戦 | 打ち抜きソリットリング | 16kgぐらい |
3回戦 | 打ち抜きソリットリング | 16kgぐらい |
こちらも、太軸の真円溶接リングが全敗です。。。
10%OFFセールだと沢山買ってしまった溶接リングの「1勝6敗」に唖然です。。。
3,000円も使っちまった。。。
一般的に太軸の真円の溶接リングが強いと言われているのに、この結果は一体。。。
締まり切れしやすい「ユニノット」がだめなのか?次回は違うノットで試して見たいと思います。
追加検証!ジャンスクイッドSP編
現在は2018年10月26日です。一年前にやった実験が途中になっていましたので、追加実験を行ってみました。
以前は、ユニノットでリングと結束していましたが、締まり切れしやすいのっとですので、今回は結束強度の高い、ジャンスクイッドSPで実験してみました。
まずは、「真円の溶接リング」と「円形ではない打ち抜きリング」
で実験してみました。
両方のリングにジャンスクイッドSPで結束し、どちらが切れるか実験してみます。
4回実験してみましたが、2勝2負けと勝敗つかず。。。
次は、昨年の実験では真円のリングに全勝した、ひょうたん型の打ち抜きリングです。
同じように、両端にジャンスクイッドSPで結んで、引っ張り合います。
結果はなんと!2勝2負。昨年はひょうたん型は全勝でしたが、3回だけしかやってませんので、たまたま3連勝しただけかもしれません。。。
真円の溶接リング vs 打ち抜きリングの結束強度問題に終止符!?
真円のリングが結束強度が強いとか、面で当たる方が結束強度が強いなど、どちらが強いのかハッキリしなかった、リングの結束強度問題ですが、「どちらでも同じ」なんじゃないか?説が浮上してきました。
何回も切っていると、摩擦熱で切れているような感じで、試しにノンスリップループノットで同じ実験をしてみたところ、滑らない為か強度が少しあがりました。
しかし結果は2勝2負1引き分け。※引き分けはリーダーの途中で切れました。
全然、忘れていたのですが、イモムシノットでも同じような実験をしていたようで、その実験も2勝2負1引き分けだったみたいです。まったく記憶から消えていました。。。
結局のところ、リングの角が原因で切れているわけではないみたいで、よほど角が経ってない限り結束強度に影響はないようです。
実験していて分かったのですが、突然弱い力で切れてしまう時は、ノットが少しずれている感じがしますので、イモムシノットなどはハーフヒッチを増やして摩擦力をあげるとか、ノンスリップループノットなど滑りにくいノットが有効そうです。
金属との摩擦を減らす意味でもチューブを使うのがいいかもしれませんね。
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打ち抜きリングはバレル研磨を施されて表面が滑らかで、対して溶接リングはベンダーで曲げた時にワイヤーの縦方向(ラインと直行方向)に微細な筋ができている為、見た目に反して滑らかではないのでは?ラインが固定されるのと、ヤスリの様に傷を付ける相乗効果で弱くなる??溶接リングも研磨を掛けてはどうかな?・・分子レベルの筋で研磨の効果ないか??
アマゾンのデジタルスケールは、曲者で、ぼくも持ってるんだけど、読み値と分銅の値は10パーセント違ってました。直線性はそれなりにあるのだけど、分銅で校正して使っていますよ。おそろしいことですが。笑笑