おはようございます、しょうへいです。
今日は魚と釣りに関する論文を読んでみたことをまとめてみたいと思います。
久しぶりのコラムです(笑)
釣りをして釣れないとき「スレている」とか、「スレてない」から良く釣れる、なんて会話を聞いたことがありませんか!?
魚が仕掛けを警戒して口を使わなくなってしまった状況を「スレる」と言います。
ところでこのスレってどのくらい影響があるものなのでしょうか!?
学術的に研究している論文がいくつもありましたので、調べてまとめてみました。
魚は釣られたことを覚えてる?
魚はどのくらい記憶力があるのでしょうか?
釣られたことを覚えているなら、キャッチアンドリリースもしくはバラしただけ魚は釣られにくくなるはずです。
今年の1月に東京湾でボートシーバスをしたときのことです。ストラクチャーを叩く釣りなのですが、しばらく同じポイトで続けているとだんたん釣れなくなってきました。
船長が「スレてきたから移動してやすませよう」とポイントを移動、その後2時間してそのポイントに戻ってくると、前ほどではありませんがまた釣れ始めました。
その日はキャッチアンドリリース前提の釣りで、バーブレスフックを使って釣りをしていました。
2時間ほどで忘れてしまうのでしょうか!?それとも他の個体が釣れているだけなのでしょうか。
北海道大学水産学部がサクラマスで研究した結果によれば、一度ハリに掛かった魚は次第にハリに食いつきにくくなり、次第に口を使って餌を飲み込まず、ついばむように捕食するようになる、とのことです。
同じような研究が、オランダ海洋研究所、鹿児島大学などで研究され、スレは9ヶ月から1年は続くというデータも取られているそうです。
(川村 軍蔵 著作 魚の行動習性を利用する 釣り入門 http://amzn.asia/d/e6aV0pL )
魚はやはり釣られたことを記憶しているのでしょうか!?
だとすると、もし魚がいるのに食い込みが浅い、スレていると感じたときは、フックサイズやジグの大きさ、リーダーの太さなどを一段落とすという方法が考えられますね。
一方、実は魚は釣られたことを記憶していないのではないか、スレは別の原因ではないのかという意見もありました。
坪井潤一さんたちが北海道南部の自然渓流でイワナを釣り、残りのイワナもすべて採捕。両者に別々の標識を付けたあと放流し、約50日後に二度目の調査を行なったところ、釣られた経験の有無によって個体の釣られやすさに差は出なかった。
「魚の釣られやすさには個体差がある」という第一の仮説も、「魚は釣られたことを覚えている」という第二の仮説も当てはまらない。ちなみに、大きな魚ほど釣れやすく、成長率も高いとの結果も得られた。
(引用 ミツカン 機関誌『水の文化』 59号 釣りの美学 魚は釣られたことを覚えている? http://www.mizu.gr.jp/kikanshi/no59/07.html)
この研究では、釣られた経験は関係なく、また大きな魚ほど釣りやすいという結果になっています。
釣られたことよりも、釣り場を休ませるということのほうが大事なのでしょうか!?
ちなみにですが、魚の身体が傷つくと危険を知らせるフェロモンが放出されて魚が逃げるのではないかとの説は現在では否定されているそうです。
泳がせ釣りで魚が釣れることと矛盾するからだそうです。
タグリリースされた魚がもう一度釣り上げられることや、魚を釣ったら口に傷があり過去に釣られた形跡があった話も聞いたことがあります。
釣り場に人がきて、仕掛けを投入することがそもそものプレッシャーになるのかもしれませんね。
そういえば釣り人が多い釣り場は釣るのが難しく、管釣りなどでは朝は釣れるのに人が増えた昼過ぎは釣れず、翌朝はまた釣れる、なんてこともあります。
ということは、オフショアのジギングで荒れて出船できなかった日はチャンスということになるのかもしれませんね(笑)
魚が仕掛けを見ているのか、覚えているのか、という研究はまだまだわからないことがあり、いろいろな説があるそうです。
今後の研究でまた違った説が出てくるかもしれません。
ササッとまとめましたが、釣りをするときに「スレてそうだからちょっと仕掛けを細くしよう」や、「誰も入っていないフィールドだから広く探ってみよう」などの参考にしていただけたら嬉しいです。
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丸岡しょうへい
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