おはようございます、しょうへいです。
先日、船の上で出会った方から「ノットを結んだあと、滑ったりしたらイヤだから端糸を残してるんだけど、これは意味があるのか?」というご質問をいただきました。
そういえば同じようにしている方をSNSで見かけたこともあります。
ハーフヒッチで編みこむのがめんどうだけど、ちょっとは強度が気になるというジレンマだそうです。
実際はどうなのでしょう!?試してみました。
端糸は切り詰めるべきか!?
ルアーをショックリーダーに結束するノットを、このサイトではサルカン結びと呼んでいます。
これまでに様々なサルカン結びをテストしてきましたが、どれも端糸を切り詰めてから計測しています。
さて、今回のリクエストでは「もしノットが滑ってしまったとき余裕をもたせるために端糸を残しておく」というこのをわざとやってみます。
切り詰めたときと、切り詰めていないときで、どのくらい強度が違うのか試してみます。
まずは手軽にダブルクリンチノットをつくり、端糸を5cmくらい残しておきました。
滑って残るものなのか、端糸に軽くマーキングも着けてみました。
ラインはフロロカーボンの8号30lbを使います。
ドラグチェッカーを使うことで何kgで切れたのかを計測することができます。
気になる結果は!?
何度か試してみましたが、端糸を切り詰めようが、残しておこうが強度は変わらないようです。
また、切れたところを観察してみましたが、マーキングがズレた様子はありません。
ノットによるかもしれませんので、ほかにもハーフヒッチで補強を使わないジャンスィックSPや東田ノットなど、いくつかの種類を試してみましたが、いずれも端糸の長さで強度がかわることはありませんでした。
ノットが滑ってすっぽ抜けるわけでもなさそうですし、ノットが少しでもズレるような切れるようです。
「ノットが滑る=負け」なのかもしれませんね。
なるべく滑りにくい結び方を選ぶのが良いのかもしれません。
釣り仲間に聞きまわってみましたが、端糸が長いと他人のラインを拾ってオマツリするという意見もありました。
編み込みをするか、しないなら切ってしまってもいいようですね♪
リクエストありがとうございました♪
追伸
おはようございます。会長です。
サルカン結びの端糸を残すか?残さないか?なのですが
残さないとまずいノットも存在します。
それが先日からご紹介している「ノンスリップ・ループノット」やチューブを被せた「ノンスリップ・チューブノット」、そして簡易版の「ノンスリップ・チューブノットSP」です。
このサルカン結びはどれも100%強度を達成し、名前の通りノンスリップなのですが、本線を引っ張る分にはまったく滑らずに強度が出るのですが、端糸を押すとノットが弱まります。
このノットは構造上、ロープ結びの王様と言われている「もやい結び」に似ています。※最初がちょっと違います
「もやい結び」は「強いけど解きやすい」のがウリの結び方で、ノンスリップ・チューブノットSPも同じように端糸を押すとノットは緩まります。
釣りをしていて端糸が押されるということは無いのですが、端糸をギリギリまで切り詰めてしまうと、万が一端糸がちょっと押された状態になると、解けてしまうのです。
細いラインではなかなかない現象なのですが、太いナイロンリーダー(100lb〜)だと絡み合ったラインのクッション性が高く、断続的に衝撃を与えると、端糸を押す方に若干ずれる場合もあるのです。
これは太くなれば、太くなるほど起こるようです。
よって、ノンスリップ・チューブノットSPは端糸を多めに残して置いて頂くのが安全です。
ノンスリップ・チューブノットSPの結び方はこちら
さらに素早くコンパクトに!100%強度の「ノンスリップ・チューブノットSP」の正しい結び方
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丸岡しょうへい
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