こんにちは、しょうへいです。
一般的にメタルジグといえば鉛ですが、他の素材で作られたメタルジグもあります。それらを比べてみました。
比重の違い=フォールスピードの違い!?
素材の比重が大きい順にメタルジグを並べてみました。比重とは単位体積あたり質量を水と比べたときの比です。
水が比重1ですので、比重が大きければ大きいほど水に沈む速度が速まります。
現在一般的に流通しているメタルジグの素材は、タングステン、鉛、錫、鉄、アルミの5種類が存在します。
画像は上から順番に比重の重い順に並べました。
タングステン 19.3
鉛 11.43
錫 7.42
鉄 7.21
アルミ 2.68
そのほか珍しいもので樹脂とのコンポジットのメタルジグも存在しますが、今回はこの5つで考察してみたいと思います。
どうやって使い分けるか?
一般的なメタルジグは鉛です、これを基準として考えます。
もちろんですが、鉛より他の素材のほうが優れているという意味ではありません。何事も適材適所というものがあります。
- タングステン
比重が最も大きい素材なので沈むスピードが最も早いジグになります。
潮がキツくて底に取り難いときに活躍します。また、いち早く底取りをして手返しの差をつけたいときなどに適しています。
また、同じ重さでも鉛より小さく作れるので、ベイトが小さいとき(例えばコウナゴなど)にマッチザベイトとして活躍してくれます。
レアメタルですので比較的高価なジグになります。
- 鉄・錫
どちらもほぼ同じ比重ですが若干錫のほうが比重は大きいです。どちらも鉛のジグよりゆっくりとフォールします。
使ってみるとわかりますが、ジャークとジャークの間のラインスラッグが多くでます。フォールスピードが遅いためです。この長いフォール時間で魚にバイトするチャンスを与えます。
潮がゆるいとき、もしくは活性が低くショートバイトしかしてくれないような時などに活躍します。
また同じ重さでも鉛より大きくなりますので、フラッシング面が多くなりますのでアピール力が強くなります。
ただし、フォールが遅くラインスラッグが多く出るということは、根掛やオマツリなどライントラブルが発生しやすくなるので注意が必要です。常にラインテンションに意識を向ける必要があります。
余談ですが、錫や鉄のジグは純粋に錫だけ・鉄だけ、で出来ているわけではなく強度の問題で他の素材とのコンポジットになってます。
- アルミ
最も軽い素材です、ちなみにですが値段も最も高いです(笑)。
フォールがとてもゆっくりしています、着底まで鉛の倍以上かかります。そのため潮の影響を強くうけ、船から遠く離れたところまでまでジグが漂います。
ドテラ流などで船が流れている際にその特徴を生かして広く探ることが可能となります。船から離れれば離れるほどラインが斜めに入っていきますので、同じレンジをキープしやすいのも特徴です。
ジグの大きさもとても大きくなり、冒頭の画像でもたった155gのジグでもあんなに大きくなります。その分アピール力も高まりますが、そのときのベイトとのマッチングは大切です。
船から離れれば離れるほどラインが多く出ますので、ラインの伸び率でアクションが吸収されてしまいます。ファストテーパーの強い竿で大きくジャークする必要があります、他のジグより少し使い方が異なるジグです。
なかなか使いどころが難しいジグですが、当たった時の威力は大きいジグです。
- 鉛
大切なことなので2度言いますが、鉛より他の素材のほうが優れているということではありません。
鉛素材のものがメタルジグとして一般的で豊富に流通しています。
量産しやすいため安価でいろいろな種類のジグがあるのが強みです。アングラーとしても色々なウエイトやカラーや形をそろえたいのが心情です、そういった意味でも最もスタンダートなジグとなります。
大きさとフォールスピードのバランスが良いため、まず最初の一投は鉛で潮の様子などを探るのが大切だと思います。
以上です、どの素材も一長一短あります。たまには変わった素材のジグが威力をはっきすることもありますので、1本ほどタックルボックスに忍ばせておくといいかもしれませんね♪
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丸岡しょうへい
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