おはようございます。会長です。
今年は、自作メタルジグや青物用の自作ルアーに挑戦しています。
完成するまでの裏側を全部お見せします!ということで、記事にしているのですが、前回は自作メタルジグ作りの第一歩ということで、3dCADソフトを使ったメタルジグのデザインをご紹介しました。
自作メタルジグの作り方①いきなり重さまで分かっちゃう!メタルジグ作成の第一歩はコレ!
無料でダウンロードできるソフトで簡単にデザインできて、メタルジグの完成後の「重さ」や「重心」が分かりましたが、デザインが完成したら次にすることは何なんでしょう?
いろいろ考えてみた結果、3Dプリンターがあるとかなり便利そうなので、一台買ってみることにしました。
メタルジグやルアー作りにどのように便利なのか?買った3Dプリンターがいくらで、どんな実力なのか?ちょっとご紹介したいと思います。
今は、メタルジグやルアーの原型を「3Dプリンター」で簡単に作れちゃう
メタルジグにしても、ルアーにしても、まず紙にイメージを書いて、木を削るところから始めるのだと思いますが、自分は手が不器用で、絵心も無い為、なかなかそれは難しいです。
そこで!
3DCADでデザインを作って→3Dプリンターで原型を作る
という手段を取ろうと思います。
3DCAD歴、3日(数時間)で、ここまで書けるようになりました。
今月末に、高知にシイラ釣りにいくので、その時に使う130mmのルアーの原型なのですが、メタルジグも同じようにいきなり原型を作ることが可能なようです。
※作っているハイパールアーズさんのダーター190mmのテストがかなりいい動きをしていたので、パクって小さくしましたw
まだ、作ってみたいメタルジグがイメージできていない為、こちらのルアーから書いてみたのですが、今回はこちらを購入した3Dプリンターで出力してみたいと思います。
購入したのは、こちらの3Dプリンターなのですが、Amazonで11万円ぐらいでした。
作れるサイズが250mm×200mm×200mmと家庭用のものにしては大きめのものなので10万円を超えますが、150mm×150mm×150mmや170mm×170mm×170mmの一般的な小さな3dプリンターですと、3万円ぐらいで買えてしまいます。
ただ、ルアーやメタルジグに使うとなると、小さすぎますので、長辺250mmまで作れるこちらにしました。
横長の3Dプリンターは中々珍しいので、探すのにちょっと苦労しました。
この3Dプリンターで3DCADで書いたデザインをプリントするのですが、いろいろ試した結果、原型をいきなりプリントするよりも、まずルアーやジグをそのままプリントすると「大体のイメージが掴める」ので良いということが分かりました。
こちらのデータを3Dプリンターに付属しているソフトに転送します。
細かい説明はしませんがとても簡単です。
3Dプリンターは、こちらのフィラメントと呼ばれる、樹脂で出来たライン?を溶かして造形するのですが、樹脂の種類がいろいろあります。
プラモデルなどに使われるメジャーなABS樹脂もあれば、
トウモロコシなどを原料にした「PLA」と呼ばれるものがあります。
それぞれ溶ける温度や硬さなど特性が違いますが
ソフトでは、使うフィラメント(原料)を選ぶだけで、温度やスピードを自動的に決めてくれますので、簡単です。
今回は、プリントの失敗やトラブルが少ないとされている「PLA」を使ってみます。
どのぐらいの時間でプリントできるのか?どのぐらいの材料を使うのかも、ここで大体わかってしまいます。
こちらを3Dプリンターに転送すると、このように3Dプリンターのタッチパネルに表示され、プリントボタンを押すとプリントスタートです。
※USBメモリかWIFIで転送します。
樹脂を溶かしながら、テーブルの上にデータの通り書き始めてくれます。
横からみると分かりやすいのですが、設定した0.2mmごとに樹脂を積み上げていってくれます。
このプリンターは積層を0.05mmまで細かく設定することが出来ますが、時間が4倍掛かり10時間を超えますので、0.2mmにしました。
逆に0.5mmと粗目にすることもでき、半分の時間にすることも出来ますが、完成するものは当然「粗い」です。
「アイ」の部分など、浮き上がった部分は積層できませんので、サポートと呼ばれる足場みたいなものが出来ます。
この「サポート」は後で取り除くことが出来ます。
2時間半ぐらいで終了しました。
曲面はこのように、設定した積層0.2mm単位で段が付きますが、積層の3Dプリンターを使う以上、必ず付いてしまいますので、後でサンドペーパーなどで後加工する必要があります。
裏側は、テープルから浮いていましたので、このようにサポートと呼ばれる足場が付いています。
サポートはバリバリと剥がしていきます。ヤスリを使うと便利でした。
こちらもサンドペーパーで擦ったりして後処理が必要です。
3Dプリンターって、こんなものなのか?
と思われる方も多いと思いますが、
実は、3年前に同じ会社の3Dプリンターを買っていまして、その時のもの比べたら、かなり失敗が少なく、温度設定やテーブルの性能が格段にあがっております。
3年前のは難しすぎて失敗しまくりで、粗大ごみ状態に。。。
先日のメタルジグのデータもプリントしてみた!
まだ、データが下半分しか完成していませんが、この間、試しに書いたものを今度はABSでプリントしてみます。
ABSは溶ける温度が高め220℃ですが、ソフトで自動的に変えてくれます。
3年前と違って優秀!
今度は、サポートが出来ないように、データを裏向きにしました。
思ったより、幅が広いです。。。
半分とはいえ薄っ!
ただ、鉛になるとこれで56gになる予定です。幅が広いからそんなものか。。。
曲面にはやはり段差(積層痕)がついています。サンドペーパーなどで後処理は必要ですが、ABSの場合はアセトンという溶剤を使って積層痕を溶かすことも出来ます。
これで製品を作るわけではなく、
実際作るのは、このようにルアーやメタルジグの原型ですので、後処理でそれなりに綺麗になれば問題はありません。
原型を作る前に、一度そのままでプリントすることで、実際の大体のイメージが物体で分かりますので、これはかなり便利です。
実際、思ったよりもルアーが太かったですし、メタルジグも幅が広すぎることが分かりました。
次回は、この3Dプリンターで作った原型を使って、簡単にシリコン型を作れますので、そちらをご紹介したいと思います。
もう、粘土作業や型枠を作る必要がないので、かなり簡単に作ることが出来ますよ♪
昔、鉄工所で5000万円とか億超えの工作機械を使っていましたが、このようなものが10万円で買えてしまうって凄いことですね。
試作機としては最高すぎます。自分で使うものやアイディアを数時間で形にすることが出来る最高のおもちゃですよ♪
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