おはようございます。会長です。
今年から、メタルジグの自作を楽しんでます。
作ったメタルジグの種類は、サイズ展開を含めて、もう15種類。
流石に15回も型を作って、20回近く鉛を流し込んでいると、そろそろノウハウもかなり溜まってきました。
ということで、自作メタルジグの鋳造(鉛の流し込み)について、どんな感じでやるのか?
裏側や秘密を全部ご紹介したいと思います♪
メタルジグ鋳造の便利アイテム「LEEプロダクションポット4」は実は役たたず。。
メタルジグは、鉛を溶かして作った耐熱型に流し込むのですが、その時に鉛を溶かすのに非常に便利でよく使われているのがLEE(リー)のプロダクションポット4です。
こちら、下に溶けた鉛の注ぎ口があるのですが、背の高い型がなんと入らないんですw
背が高いといっても、100mmを超えた、120mmぐらいのショートジグの型が入らないので、セミロングジグやロングジグの型なんて全然入りません。
購入してみてから唖然とするのですが
購入した皆さん、多分こうやって裏側のビスを抜いて、台座を外すと思うのですが、またここでどうやってこいつを自立させようか唖然としますw
ということで、このようなステンレス製のブラケットを製作して
台にビスで固定して使っています。
コレで、長いジグの型も使えるようになりました。
こちら、結構皆さん悩まれると思いますので、ルアーバンクにも掲載しておきました。
そこまでしても、このLEEポットが便利なのか?
鍋とか、電熱鍋とかいろいろ試しましたが、鍋って不純物が上に溜まってくるので、いちいち取り除かないといけないんです。
この子、レバーを倒すだけで、チョロチョロと溶けた鉛が「下」から出てきますので、浮いた不純物をいちいち取り除かなくてもいいんです。
また温度調整がありますので、季節(気温)によって温度を変えることが出来ます。
1月から7月まで外で鉛を流してましたので、気温差が40℃近くあると、鉛の温度も結構重要になってきます。
冷えると流れが悪くなってきて隅々まで入らなかったり。
溶かすときはMAXで!一度溶け出すとターミネーターのように溶けます♪
鍋のようにコンロから離しても温度が下がったりしませんし、LEEポットを持ってると作業性が確実に向上します♪
溶かす鉛ですが、メタルジグ用と検索すると結構出てきますが、アンチモン10%のものを使っています。
アンチモンが多いほど硬い鉛で、少ないと柔らかく、作ったジグが曲がったり凹んだりします。
実は10%はちょっと硬すぎるので
鉛のインゴット一個約700gに対して、50号ぐらいの錘を混ぜています。
多分、6%ぐらいの柔らかい鉛なのですが、これを混ぜるようにしてから、失敗なく鋳造が出来るようになり、出来るメタルジグの硬さも丁度いい感じになりました。
錘を溶かすとワイヤーが混ざってしまいますので、フォーセップなどでつまんで溶かすと取り出せます。
いよいよ耐熱型に鉛を流しますが、そのまま流すと型が傷んでしまうため
ベビーパウダーを型に付けます。付けすぎるとベビパウダーが焦げますので、毎回薄く塗ります。
一眼レフカメラを掃除する筆?のようなものが便利で、型の掃除とベビーパウダーをつけるのを同時に行えて便利です。
型を閉じたら、同じサイズでカットした木の板で挟んで
クランプ2個で上下挟み込むのが、いろいろやってみて一番良かったです。
締め具合を自分の力で調整できるのがいいです。極端に締めすぎるとジグが少し薄くなったりします。
最初一回は、ワイヤー(アイ)を入れずに、鉛を流し込み、少し置きます。
型があたたまると型が伸び、ジグが少しずつ長く(重く)なりますので、一度温めておきます。※極寒の冬場は2,3回温めます。
片手だけ、耐熱グローブをしていると便利です。熱いジグを掴むので、軍手と二重にしておくと更に熱さに耐えれるようになります。
もう片手は軍手だけにしておくと、ワイヤーなど設置しやすいです。
一回目のは、アイが入っていませんので、外してポットで溶かします。
型が温まりましたら、いよいよワイヤー(アイ)を入れます。
前の「自作ジグのワイヤー曲げ」でご紹介したように、型が熱で伸びますので「分離式」がおすすめです。これで40kgぶら下げて揺すっても全然大丈夫ですので、一体式でなくても青物程度なら大丈夫です。※一体式はワイヤー曲げで型に合わず妥協しますのでまずは分離式をおすすめします
ワイヤー(アイ)を入れた、型を同じように木で挟んで、鉛を流し込みます。
LEEプロダクションポット4、かなり便利です♪
注ぎ口まで入れて、注ぎ口の鉛が固くなるまで待ちます。
流れにくい型は、溶けているうちに流れにくい部分に鉛がいくように斜めにしたりします。
また、鉛の温度を上げると流動性がよくなるので、温度をあげますが、固まるのに時間が掛かりますので待つ時間が長くなります。
この温度調整かなり便利です♪もう鍋には戻れません♪
今度は、アイ付きでメタルジグが出来ました!
ニッパーで注ぎ口や空気穴をカットします。
最初は、自然に冷ましていましたが、濡れタオルなどで包んでジューーーと冷ましても問題ないようです。
バリなどは後でヤスリやサンドペーパーなどで研げば綺麗になります。※下が研いだもの
ココからホロ貼ったり、シール貼ったり
トップコートしたり、目玉貼ったり
こんな感じで出来ていくのですが、
いろいろ作って使ってみて、いい釣果が出たものがありましたら、ジギング魂の読者の方やルアーバンクのお客様にプレゼント企画でもやってみたいと思います♪
また、このように自作ジグの裏側や秘密も公開して、最終的にはメタルジグの自作方法のコンテンツをまとめてみたいと思います。
皆様の自作ジグへの挑戦への何かサポートになれば幸いです♪
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