おはようございます、しょうへいです。
ノット(サルカン結び)には、リングにダブル(二重)で掛かるものと、シングル(一重)で掛かるものがあります。
二重に掛かっていたほうが負荷が分散するので、ダブルのほうが安心と言われていますが、実際どのくらい違うのでしょうか!?
ということで、今回は「シングルノットとダブルノット、衝撃に対してどのくらい耐久力が違うのか?」を実験してみました。
衝撃耐久実験の準備
このように金属パーツ(リング)にラインが2重で回るダブルの結び方と、1重で回るシングルの結び方があります。
ダブルで掛かっていたほうが安心感はありますが、実際どのくらい差がでるのでしょうか!?
ノットがリング状で動くので、シングルのほうがラインの消耗が激しいというウワサや、衝撃を加えたときにラインにリングの角が当たって切れてしまうというウワサはあります。
実験はリング付きのアシストフックを使います。
リングはずいぶん前にバルク品を購入したもので、アシストフック用として研磨されていない打ち抜きのリングです。
あえて角が立っている研磨無しのものを選びました、このほうが結果がはっきり出ると思ったからです。
シングルとダブルで結び分けがしやすい、クリンチノットで実験してみます。
シングルのクリンチノットは確かに、リング上でノットがズレて動きます。
これでも、過去の実験ですと、引っ張るだけなら約87%の強度がありますし、8号(30lb)のフロロカーボンなら11㎏程度の強度が得られます。
一方、ダブルクリンチノットは、シングルに比べればリング上で動きにくくなりますが、多少は動きます。
二重に掛かっているので、強度が強そうに思えますが、強度はほぼ同じ(11㎏程度)の強度です。
そして衝撃用に用意したのがこちらのウエイトです。
1枚3㎏あります、これに先ほどのアシストフックをひっかけ、約10㎝の幅で上げたり降ろしたりとジャークしてラインに衝撃を与えます。
ラインは竿ではなく、手に持ったラインブレイカーに直接巻き付けて実験します。
まとめると
- リングは打ち抜きで研磨無しのアシストフック用リング
- クリンチノットとダブルクリンチノットで比較
- 3㎏のウエイト
- 約10㎝幅でジャークして衝撃を与える。
- 竿は使わない
という条件での実験です。
耐衝撃実験の結果は!?
屋外で実験しました。いきなり切れてウエイトが落ちる意外と危ない実験なので良い子はマネしないでください(笑)
ウエイトは3㎏ですので、11㎏程度の強度があるノットならへっちゃらなんじゃないの~なんて思っていましたが……。
シングルのクリンチノットは15回ほどジャークしたところでラインブレイクしてしまいました。
切れたラインを観察すると、フロロカーボンがささくれ立っています。
一方のダブルクリンチノットは30~40回ほどジャークしても大丈夫でした。
同じ実験を何セットか繰り返してみてもシングルクリンチノットは切れるのに、ダブルクリンチノットは切れませんでした。
ダブルが切れるまで実験してみようと思ったのですが、けっこう時間がかかりそうです。
ただ、リングに掛かっているラインが多ければ、衝撃を分散して受け止めることができるということは間違いなさそうです。
注意点ですが、この実験は30lbのラインをクリンチノットで結ぶと3㎏しか耐えられないという意味ではありません。
竿やリールを使わず、手でラインブレイカーを使って実験しているので、衝撃がノットを直撃します。落下時にかなりの力が掛かっていると思います。※実際はロッドでの衝撃吸収が考えられます
また、陸上での実験ですのでラインはドライな状態です。ラインが濡れていて摩擦熱が発生しにくい水中なら少し結果が変わって来るかと思います。
ラインの種類、リングの種類、ノットの種類そのほかの条件でいろいろ結果が変わってきそうなので、また追実験してみたいと思います♪
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丸岡しょうへい
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