おはようございます、しょうへいです。
感度を求めるイカメタルでは、リーダーにエステルラインを選択するという機会が増えてきました。
伸びが少なくて感度が良いとされるエステルライン、しかし「結束が難しい」という声も……。
実際のところ16lb前後のエステルラインの結束って、強度的にどうなんでしょうか!?
実際に試してみました。
エステルラインをFGノットで結束!
PE0.8号とエステルラインを用意しました。
エステルラインはサンラインの「イカメタルリーダーSV-I」を使います。
エステルラインの結束について調べたり聞いたりと情報収集をしてみましたが、だいたいはトラウトかアジングの情報でした。
0.3号や0.4号といった極細の世界で、その世界ではトリプルサージェンスノットなどがよく使われているそうで、そのくらいの極細だとFGノットが難しく、またやってみても強度が出ないとの情報を得ました。
0.4号くらいの細いエステルですと、補強のときのラインとの擦れでラインにダメージが入るので、摩擦系ではないノットが選ばれるそうです。
これがオフショアですと細くてもPE0.6~0.8号とリーダー3~4号くらいの組み合わせが一般的です、
そのくらいの太さの世界でもFGノットは強度が出ないのでしょうか?
というわけで結んで強度を測ってみました。
まずはその前に、PE0.8号とフロロカーボン4号でFGノットを組みました。
イカメタル、タイラバ、SLJと幅広く使う組み合わせだと思います。
このときのFGノットは、10回編み込み(上下1セットを1回とカウント)をしたあと、ハーフヒッチを1回だけして締め込み、焼きコブも補強もしていない、FGノットの素の状態のものです。
PEラインがMAXで5.1kgというものですので、これを基準として、ドラグチェッカーに挟んで切れるまで引っ張ってみました。
だいたい4kg強の強さがでます、補強無しのFGノットがだいたい80%ほどの強度と言われていますが、その通りの結果になりました。
ドラグの設定を考えればこれで何も問題ないと思います。
続きまして、エステルラインでやってみます。
これも同じく10回編み込み(上下1セットを1回とカウント)をしたあと、ハーフヒッチを1回だけして締め込み、焼きコブも補強もしていない、FGノットの素の状態のものです。
同じように切ってみましょう。
あれ!? 5kgでちゃいました!?マジで?
引っ張っても伸度の少ないラインです、どこかでパチンと切れるのかな…と思いきやそんなことはなく、めちゃくちゃ結束に強いです。
ほとんど100%に近い数値です。何度か結んでみましたがだいたい5kg弱は出るようです。
サンラインの「イカメタルリーダーSV-I」のパッケージの裏面を確認してみると、
結束のダメージから耐えられるように摩耗耐性に優れたシリコーンを混合された特殊グレードのエステル原糸を使っていると書いてあります。
どうやら、このあたりの効果でフロロカーボンより強い結果が出たようです。
ちなみにですが、フロロカーボンのほうはいわゆる普通の「船ハリス」で、何のコーティングもされていないフロロカーボンです。これも何らかの特殊加工がされたフロロカーボンですと、それなりに強い結果が出ます。
補強アリの「新FGノット2020」で結んでみたところ、安定して100%の強度が出せるようです。
4号前後の太さがあるエステルラインなら、通常のFGノットで大丈夫!ということがわかりました。
それにしても「イカメタルリーダーSV-I」の性能には驚きです。
このピンクの色はイカに警戒されにくい色だそうです。
伸びが少ない、張りがあってからみにくく、感度が優れているのに結束も強いとなれば文句なしです。
通常のジギングなどのリーダーは伸びることに意味があるのでナイロンやフロロカーボンが選択されますが、柔らかい竿で極小のアタリをとるイカメタルのような釣りには最適のようです。
サンライン イカメタルリーダーSV-I
https://fishing.sunline.co.jp/line/181/
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丸岡しょうへい
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