4本撚りPE vs 8本撚りPE③ 「毛羽だった状態」の強度低下測定してみたら興味深い結果に!

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おはようございます、しょうへいです。

シリーズでお送りしている「4本撚りPE vs 8本撚りPE」ですが、前回までは、結束強度や擦れに対する強度を調べてみました。

今回は第1回の続きの、擦れてしまいちょっと毛羽だった状態ではどっちが強いの!?という実験をしてみたいと思います。

これによってラインの交換時期が異なるかもしれません。試してみました。

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毛羽立った状態の強度低下はどっちが大きい?

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再び同じ銘柄のラインの4本撚りと8本撚りを用意しました。

こちらを毛羽だった状態にして強度を比べたいのですが、困ったことに4本撚りは30lb(13㎏)、8本撚りは35lb(16㎏)と強度が異なります。

ドラグチェッカー15㎏モデルでは8本撚りは11㎏、4本撚りは9㎏と計測することができますので、

(ドラグチェッカーの仕組み上、細すぎるラインは見かけの上では弱く見えます)

ここからどれだけ低下したかという比率で数値を出したいと思います。

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まずは毛羽だ出せるために耐水ペーパーでわざとラインを擦ります。

なんらかの理由でPEラインの本線が船べりや魚体などに擦れてしまい傷がついた、もしくは経年劣化でモケモケになったラインを再現します。

噂では8本撚りPEよりも、4本撚りPEのほうが擦れには強いと言われています、より合わさっている繊維の1本1本が太いからです。

しかし前回の結果ではどちらも似たり寄ったりのビミョーな結果でした。

4本撚りPEと8本撚りPEの比較実験① 擦れに対する強度比較をやってみた

それでは傷ついた状態での耐力はどうなのでしょうか!?

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前回は150番のペーパーで擦ってみたところ、一撃で切られてしまいました。

ということで400番のペーパーを用意しました、こちらだと6往復くらいするとラインは切れます。

弱すぎるといけないので、1回だけスーッと片面を擦る程度にしてみます。

カメラの接写性能に限界があるのでうまく写せないのですが、1回スーッと擦っただけでもモケモケに毛羽が立ちます。

この状態でどれだけ強度が低下したのか、引っ張ってどこまで耐えるのか見てみます。

 

4本撚りPEと8本撚りPEの対決は意外な結果に

それぞれ5回ずつ、なるべく同じ条件で比べてみました。

まずは4本撚りPEです。

回数 切れた負荷(Kg) 強度
1 3.5 39%
2 4 44%
3 3.75 42%
4 3.5 39%
5 4.25 47%
平均 3.8 35%

元の耐力に比べて3分の1くらいの強度に低下しています。

ちょっと力を入れるとプチっと切れます。

続きまして8本撚りPEです。

回数 切れた負荷(Kg) 強度
1 2 18%
2 4 36%
3 2.5 23%
4 1.75 16%
5 2 18%
平均 2.45 22%

ヤバいです(汗)

4本撚り以上に弱く、力を入れるとスポッっとラインが抜けてしまいます。

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毛羽立っているところから抜けてしまします。

バラツキが大きい結果なので、すこし判断に困る結果ですが、低下率は4本撚りよりも8本撚りのほうが大きい結果です。

毛羽立ち具合にもよりますので、もっといろんな番手のペーパーで実験したいところですが、毛羽立っているPEラインはかなりヤバく、それも8本撚りのほうが弱くなっているようです。

こういった意味で「4本撚りPEのほうが摩擦に強い」という噂が立っているのかもしれません。

PEラインは密に編み込まれているので、擦ったときに8本撚りは編み込まれた細いラインが大量にプチプチ切れているのかもしれません。

実際のところは顕微鏡で見てみないとわからないのですが、このようなことになりました。

結果としては、8本撚りPEが毛羽だったらすぐに取り換える!!ということかもしれませんね。

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