おはようございます、しょうへいです。
質問を頂きました、これからジギングを始めるという方が、PEラインは8本撚りと4本撚りのどちらを選べばよいかとの内容でした。
確かに、PEラインは撚り本数が4本のものと8本のもの、さらに多い12本のものなどがあります。
撚り本数によって特性が違うようですが、実際のところどのくらい違うのでしょうか!?
シリーズで実験してみたいと思います。今回は第一弾として擦れ耐性の実験をしてみました。
擦れに強いのはどっち!?
同じ銘柄のラインの4本撚りと8本撚りを用意しました。
どちらも同じ2号ですが、4本撚りは30lb(13㎏)、8本撚りは35lb(16㎏)の表示になっています。
使い心地のシルキーさや、飛距離(ガイド抜けのスムーズさ)などは8本撚りのほうが優れていると言われています。
また強度も8本撚りのほうが優れていると言われますが、結束の強さや根ズレへの耐性、そして感度は4本撚りのほうが優れているという噂です。
根ズレへの耐性については、撚られているラインが1本あたり太くなる4本撚りのほうが強いハズとの噂です。
噂はどのくらい違うのか、実験してみます。
PEをそのままドラグチェッカー15㎏モデルにかけて切れるまで引っ張ってみると、8本撚りは11㎏、4本撚りは9㎏程度で切れます。表記の強度の差とだいたい同じくらいの差が出ました。
パッケージの表記より弱い数値ですが、ドラグチェッカーがプーリーを押す力で計測しているため、細すぎるラインでは弱く測れてしまうからです。
実際はパッケージ表記に近い強さがあると思います。
パッケージの表記通り、8本撚りのほうが強いようですが、銘柄によって同じ号数なら同じlb強度のものなどいろいろあるようです。
ラインの太さはどちらも2号で、ほぼほぼ同じように感じますが、4本撚りのほうがザラっとした感じがします。
私は普通のジギングであれば、使い心地のいい8本撚りをメインで使っています。
「4本撚りのほうが擦れ強度が強い」という噂の実証をするために、まずはテンションを張った状態で紙やすりで擦って比較してみました。
ところがどちらも一撃で切れてしまい比較になりませんでした(汗)
手持ちが150番しかなかったのでそれを使いましたが、さすがに荒すぎたようです。
根ズレにはめっぽう弱いというPEラインですが、やはりザラザラしたようなものに擦れるとどちらにせよ一撃のようです。
実験方法を変えてみます。
600g分のメタルジグにPEを直結し、根に見立てた岩に擦れるようにぶら下げて、上下させてラインを擦ってみます。
岩の同じ個所に、同じような角度でラインが当たるようにして、同じような速度でジグを上げたり下げたりします。
一撃で切れたりはしないくらいの実験になりますので、回数を比較してみたいと思います。
やはり何度か擦ると切れてしまいます。切れた個所以外も毛羽立っていますね。
5回づつやってみたところ、
4本撚り:20~24回で切断
8本撚り:23~26回で切断
となりました。ビミョーな差の結果ですが、噂とは反対の結果が出てしまいました。
うーん、同じ号数でもlb強度に差があるためでしょうか!?
しかし、どちらにせよ切り立ったザラザラの根なら一撃で切断、そこそこ表面が滑らかな岩でもどちらも同じような回数で切断に間違いはなさそうです。
PEは根ズレに極端に弱いようなので、根ズレしたら負け!!という感覚でファイトするか、リーダーの長さを工夫するほうがよさそうです。
ザラザラになって毛羽だった状態での直線強度や、フィラメントが1本だけ切れたような状態の強度などの実験なら差がでるかもしれないので、今後追加実験を行いたいと思います。
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丸岡しょうへい
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