なぜ「もやい結び」は釣りでノットとして使われないのか!? 強度などを測ってみた!

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おはようございます、しょうへいです。

リクエストをいただきました。

ロープワークの定番といえば「もやい結び」ですが、なぜ釣り糸の結びでは使われていないのか!?

また、釣り糸でフリーノットとして使えないのか、ということでした。

実際にいろいろ試してみました。

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キング・オブ・ノット 「もやい結び」は釣りに使える?

ロープワークの定番中の定番、結び方の王様ともいわれている「もやい結び」です。

船舶免許を取っている方は結べるのではないでしょうか!?

私は地元で消防団に所属しているので結べますが、そういえば釣りで使ったことはありませんでした。

もやい結びでつくった輪は、荷重がかかっても結び目の部分が動かず輪の大きさがかわらない。また、大きな力にも耐える強度を持つ堅牢な結びでありながら、その後は(ロープが水で濡れていたりしても)簡単にほどくことができる

とwikipediaにも書いてありますが、ロープの場合はロープに対して4割ほどの強度になるとも言われています。

釣りで使われるフロロカーボンやナイロンのラインならば、結び目を強く締めこむことができます。もしかしてフリーノットの代わりに使えるのでは!?とのことなので試してみました。

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1つだけ心配な点がありました、端糸を押し込むと解けてしまうのではないのかとも思われましたが、

実際に結んで締めこんでみると、確かに結び目は動かなくなり、端糸を押しても解けそうにありません。

フロロカーボン8号(30lb)をルアーにとりつけたソリッドリングに結び付け、ドラグチェッカーで何㎏まで耐えられるのか試してみました。

ロープワークの王様を釣り糸で使うと!?

5回試してみました。

回数 切れた負荷(Kg) 結束強度
1 8 59%
2 9 66%
3 8.5 63%
4 8 59%
5 7.5 55%
平均 8.2 60%

6割程度の耐力がありますが、強度はやるたびにバラバラです(汗)

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というのも、負荷をかけていくと7㎏くらいになったところで結び目が急に滑り出します。

そのまま滑っていき、ソリッドリング付近まで行く頃には切れてしまいます。

結び目が滑るときの摩擦でラインがボロボロになるため、力の入れ具合で切れる強さが変わります。

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補強できないかな?といつもの編み込みを試そうにも「もやい結び」では端糸が下向きに出るためにメインラインにハーフヒッチをすることができません。

ビミニツイストのように、ループになっている側にメインラインに編み込みをしてみました。

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この状態ですと、ループが滑っていくことはありませんでした。

11㎏で80%くらいの耐力がありました。

「もやい結び」は結ぶのが簡単ですが、メインラインに対してノットが固定されていないためどうしてもズレてしまうようです。

このような結果になってしまいましたが、似たような形のノンスリップループノットなどは強いノットです。

少し改良するとかなり強くなりそうなので、またいろいろ試してみたいと思います。

リクエストありがとうございました!

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