自作アシストフックの強度テスト② アシストラインはフックに貫通させたほうがいいのか? 

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おはようございます、しょうへいです。

前回、アシストフックの強度について「接着剤アリ」と「接着剤ナシ」の強度を比べました。

接着剤があったほうが強度が増したのですが、前回の実験では接着剤の効果の違いが分かりやすいように、アシストラインをフックの上に載せただけの状態から巻き始めていました。

アシストラインはフックで貫通させたほうが強度があがるのでは?とのご意見をいただきましたので、こちらも強度にどの位差がでるのか、実際に実験してみました。

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アシストフックを作るときに「アシストラインを貫通」させたほうがいいのか!?

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アシストラインをフックに貫通させた状態です。フックはチモトが「叩き」のもの、アシストラインはPEを使っています。

フックにバーブ(カエシ)が無いのは、実験で危ないのであらかじめ折っておいたからです。

DSC_0114[1]

セキ糸を荒く1往復させて、まずはアシストラインを固定します。

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さらに密に片道巻き上げたものがこちらです。アシストフックが出来ました。

アシストフックを作るときに、セキ糸をもう一往復させるなど、どのくらい巻くかは人によってコダワリがあると思いますが、今回はこの回数で実験します。

今回は、貫通時の強度のテストのため、接着剤は塗りませんでした。

DSCF1998[1]

今回も水の入った一斗缶をぶら下げて、何kgで破壊されるのかを実験しました。

アシストラインを貫通させることで強度はあがるのか!?実験結果はこちら

2回ずつテストを行いました、前回の結果と併せた結果がこちらです。

フック 破断した重さ
貫通させないもの 約15kg
貫通させないもの 約15kg
貫通したもの 約22kg
貫通したもの 約22kg

「フックをアシストラインに貫通させたもの」は強度が飛躍的に上がりました。

DSC_0123[1]

22kgはどちらもフックが伸びてしまったので、これ以上実験できなくなったという数値です。

写真を見ると、セキ糸がチモトの部分までずり上がっています。

滑ったラインが貫通させたフックにひかかっている状態のようですね。

こちらのほうが、アシストフックは強いものになるようです。

DSC_0127[1]

接着剤を塗ったものも試してみたのですが、こちらも22kg前後でフックが伸びたり、フックが折れたりしてしまいました。

どうやらどちらも、フックの限界までラインがすっぽ抜けない、ということになるようです。

接着剤を塗ったほうは、セキ糸がズレていませんでした。ニッパーでフックのチモト部分を分解してみましたが、アシストラインやアシストフックには接着剤が付いていませんでした。

接着剤はラインとフックを接着して強くするというよりは、セキ糸同士を固めてズレにくくする効果があるのかもしれません。

いずれにしてもアシストフックを作る際は、アシストラインをフックに貫通させたほうが強度はかなり強くなるようです。フックが曲がるぐらいの強度が確保できますので接着剤は必要ないかもしれませんが、アシストラインを貫通させなかった前回の実験では強度に差がでていますので、セキ糸のズレ防止に塗っておくのもいいかもしれませんね。

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  1. フックにセキ糸を滑り止めで巻いてから接着剤を塗ってアシストラインを巻いたら如何ですか? アシストを貫通させると、そこが弱くなる様な気がするのですが。

  2.  いつも参考になる記事をありがとうございます。
    個人的に今はシーズンオフなので、昨日はアシストフックを生産しておりました(^^;
    カビゴンさんのように、軸に1/4~1/3をセキ糸を滑り止めで巻いてから接着剤を塗布しアシストをのせペンチで挟んで軸になじませ、そのままセキ糸を再びガチガチに巻いて またまた接着剤を塗布し乾燥させ、濃縮チューブで保護しております。
    狙う魚の大きさによって、フックの大きさや細軸・太軸、返しあり・返しなしなど、
    アシスト貫通させたり、させなかったりを決めていますが基本は貫通させないです(^^
    メーター越えの10キロクラスのメタポ鰤を釣り上げた時も、貫通させない
    フックで獲りました。
    フックやラインに不安(細軸のフックなど)がある場合は、ドラグ調整で対応しています。
    またセキ糸の代わりに06・08のPE ラインを使用したりもします。

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