おはようございます、しょうへいです。
「MIDノット」や「PRノット」などの摩擦系ノットの強度テストをこれまに何度か行ってきました。
「MIDノット」は80%前後、「PRノット」はほぼ100%の強度が得られることが確かめられましたが、実験を通してある落とし穴に気付きました。
せっかくの摩擦系ノットがぶち壊しになってしまう、その落とし穴とは・・・!?
ノットの最初に結びをいれてはいけない!?
(引用元 YGKよつあみhttp://yoz-ami.jp/line_knot/1328)
こちらは「MIDノット」の結び方です。
「MIDノット」も「PRノット」も、リーダーにメインラインであるPEラインを巻きつける摩擦で強度を出していきます。
どちらのノットの始まりも、よつあみさんの解説では、最初からリーダーにPEラインを巻きつけてノットを開始しています。
図の1番のところです。
しかし、巻き付けをはじめる前に、リーダーに対してPEラインを方結びしたり、ユニノットをしたりする解説法もあります。
どちらが正しいのでしょうか!?
確かに、何も無いところからいきなりPEラインをリーダーに巻きつけるには、ちょっとコツが必要です。
方結びなどでラインが留まっていたほうが結びやすくはあります。
しかし、結ぶことでここが弱点になっているのではないのか?という疑問が沸いてきました。
どちらのパターンも、強度を測って試してみました。
ノットのキモは初めにある!?
まずは、最初にユニノット(2回)をしてからMIDノットを作ってみました。
ぱっと見た目にはかわりませんが、普通の「MIDノット」に見えます。
PRノットも同様に、最初にユニノット(2回)をしてから、ボビンで巻き始めてみました。
確かにラインが留まっているので、結びやすくはあります。
これだけの長さがあれば、ほぼ100%の力が出るのがPRノットです。
できたノットのフロロカーボン部分にドラグチェッカーを挟み、切れるまで引っ張って何kgで切れるかを計測しました。
PEラインを2号(20lb・9kg)とフロロカーボン8号(30lb)で行いました。
数回試しました、結果だけお伝えしますと。
ユニノットからはじめた「MIDノット」:約5kg破断
ユニノットからはじめた「PRノット」:約5kgで破断
と、どちらも5kg程度の力で切れてしまいました。どちらもちゃんと結んでいれば8kg以上の力が出るノットです。
半分近くまで強度が落ちてしまっています。
切れた箇所は、最初のユニノットの部分です。
引っ張ったときに、ギリギリとPEライン同士が擦れる音がしてから破断しました。
やはり最初に結び目を入れると、そこに横方向の力が集中して切れてしまうようです。
【おまけ】結び目だけでPEの強度はどうなるのか
ためしに、リーダーにPEラインを結びつけ、PEの両端を引っ張りあうと強度がどの位で消えるのか実験してみました。
リーダーに2回のユニノットでPEを結び、PE本線とPE端糸に締め込み具を取り付けて実験します。
こちらもドラグチェッカーを挟み、何kgで切れたかを計測しました。
結び目の部分だけで、4.5kgほどの力で切れてしましました。
PEラインは結び目にとても弱い性質があるようです。
「MIDノット」を作る際は、結び目を作り始めるのではなく、写真のようにリーダーとPEラインを指でつまんで巻き始めるのがgoodです。
「ノット(knot)に結び目はノット(not)」と覚えてください。
といったところでお後がよろしいようでw
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丸岡しょうへい
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最初に結びを入れる解説・・・・て、全くPEの特性や摩擦系ノットを理解してないやん(笑)・・・元々、PEは普通に結んでも滑って解けるから・・・じゃなくて、滑らいくらいにきつく結ぶと強度が著しく低下するから、摩擦系ノットで結束するのだと理解してます(^^)・・・餌釣りの乗合とかで、メバルやタチウオに切れるからとPEの3号とか使ってるオジサンよく見ます・・・当然ナイロン系ラインと同じ様に結んでおられます(笑)
餌釣りではハリス用PEなんてものがあるみたいですが、この手の商品の結束強度はどうなってるんでしょうかね。