「フィラメント切れ」を起こしたPEラインの強度がどの位か測定してみた!

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おはようございます、しょうへいです。

以前の、ラインの塩抜きについての記事にたくさんのコメントありがとうございます。

ラインメンテナンスについて、皆様さまざまなコダワリがありますね♪

ところで、文中でさらっと触れた、「フィラメント切れ」って見たことがありますか!?

凄く強度低下が起きる現象なので、再現して実際の強度を測定してみました。

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PEラインの強度低下の原因は!?

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ラインの塩抜きを繰り返すことで強度が低下しないか、塩抜きをするかしないかで強度が変わるのか、などたくさんのリクエストを頂きました、ありがとうございます。

ラインは使っていればやはり劣化はしていきますが、普段使っているPEラインですと強度の低下の原因が塩によるものなのか、スレなのか、毛羽なのか、紫外線なのか、といろいろな条件が加わってきます。

塩のみで、というと実験方法をすこし考えなければならないので、今しばらくお待ちください。何かいい方法を考えてやってみたいと思います。

さて、そんなPEラインの強度についてですが、ラインメンテナンスの重要な部分は、ラインに明らかな欠点が発生していないかどうかを発見することにもあります。

今日は、「フィラメント切れ」と呼ばれる現象にスポットを当ててみたいと思います。

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ああ~やってしまいました。

オマツリなどでこのようにフックがPEラインに刺さってしまうことが、たまに起こりますね。

こればっかりはしょうがないのですが、このようなとき、上手くフックを抜かずに無理やりブチっと抜いてしまったとします。

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そんなとき、ラインにこのように糸が飛び出ることがあります、これが「フィラメント切れ」です。

PEラインはご存知、4本ないし8本の糸を撚り合わせて作られています。そのうちの1本が切れてしまった状態です。

お祭り以外では、根ズレや魚体とのスレで発生する可能性がある現象です。

ラインメンテをしていて「あれ!?こんなところに!?」と気付くことがあるかもしれません。

さて、このフィラメント切れですが、8本のうち1本が切れても大丈夫かな?と不安になりますね、わざとフィラメント切れを発生させてみたので強度を見て見ましょう。

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ラインは8本撚りのPE2号でした。新品のラインなので、フィラメント切れ以外の劣化は起していません。

ライン単体で引っ張ったときは、9kgくらいの力で高切れしました。

ところが、フィラメント切れを起しているラインは、7.75kgでフィラメント切れの部分から切れました。

やはり見ての通り、フィラメントが欠けている部分から切れました。割合で見ると約14%ほどの強度低下になります

ラインが8分の1になっているので、その通りかもしれませんね。

一応、もし現場で見つけたときは、ドラグを緩めに設定すればその日は乗り切れるくらいの強度低下ですね。

意外と低下していないように思えますが、切れているフィラメントが1本とも限りません。

同じ実験を何度か繰り返しましたが、3割ほどの低下(7kg以下)が見られるときもありました

ラインが細いので、フィラメントを切ろうとしても2本くらい切れてしまうことがあったようです。

「フィラメント切れ」を発見したときは、ラインを切り詰めるか交換するほうが無難かもしれませんね。

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気になったので4本撚りのPEラインでも同じ実験をしてみます。

こちらは4本撚りのPE1.2号です。

ラインに傷がないときで5kgくらいの力で高切れしました。

これも同じようにフィラメント切れを起こして切ってみました。

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3.5kgくらいの力で切断、ということは3割ほどの低下ということで、8本撚りよりも強度低下が激しいですね。

これではドラグの値を下回ってしまうこともあるかもしれません。

やはり8本撚りに比べると、支えているフィラメントが少ない分、ダメージの割合も大きくなるようです。

4本撚りは幸い(?)安価な商品が多いので、消耗品と割り切ってさっさと交換してしまうのが吉かもしれませんね♪

ちなみに・・・

DSCF1445[1]

同じように、フックが刺さって大きな穴が開いてしまったときの強度実験は過去に行ったことがあります。

これは、オマツリなどでPEラインにフックが刺さってしまったが、フィラメントを傷つけないようにきれいに抜いたときの実験です。

小さい穴 「フックが貫通したPEライン」は強度がどの位落ちるのか検証してみた①

大きい穴 「フックが貫通したPEライン」は強度がどの位落ちるのか検証してみた②

ラインの表面に毛羽や切断などが見られないようであれば、そうそう強度が落ちることはないようです。

もしラインにフックが刺さって大きな穴があいたら、傷をつけないようにそーっと抜くのが大事ですね。

多少大きな穴があいても大丈夫なので、思い切ってラインをほぐして、カエシを避けるように抜くほうがよさそうですね♪

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