おはようございます、しょうへいです。
かなり前からリクエストを何件も頂いている件がありました。
PEラインそのものが、どのくらい強度を保っているか知りたいので、PEライン単体の強度を計測する方法がないか、ということです。
確かに使っていてどのくらいPEが劣化しているか数値で知りたいですよね。
なかなか方法が思いつかなかったのですが、ふと「もしかして!?」と思える方法を思いついたので試してみました。
なぜPEラインの強度は測りにくいのか?
これまでいろいろな強度を計測してきましたが、劣化したリーダーの強度計測以外はほぼすべてが結束強度、つまり結束部分が何㎏で切れるのかという数値です。
PEそのものを測りたいという相談はこれまでに何件が頂きましたが、なかなか難しい理由がいくつかありました。
まず、何かを吊り下げて計測する場合を考えるとどうしてもPEを結束しなければならなくなります。
PEをそのまま結束すると明らかにその部分が弱くなります。
100%の強度があるノットがいくつか見つかっていますが、強度を確かめるために両端にリーダーを結束するのは正直めんどくさく感じます。
例えば両端に100%強度の摩擦系ノットを結んで計測しようと思っても、ドラグチェッカーで測るとかなり誤差がでます。
これはドラグチェッカーはプーリーとプーリーの間にラインを挟み、真ん中のプーリーを押し上げる力を計測している構造だからです。
PEラインは強度の割にラインがかなり細いです。すると押し上げる距離が短くなってしまうためにどうしても誤差が大きく出ます。
というわけでラインを無理やり太くしてみよう
というわけでふと思いついたのがこちら。シリコン等のパイプです。
これはもともと投げ釣りの仕掛けを作るときに、エダスが絡まないようにするための中空パイプです。
釣具屋さんならどこにでも売っていると思います。
これがだいたいフロロカーボンですと8~10号程度の太さがありますので、これのなかにPEを通して無理やり太さを稼いで測ればいいのでは!?ということを思いつきました。
中空パイプの中が詰まっているわけではなく、PEとパイプの間にまだ隙間があるので誤差は出るかもしれませんが、
パイプ無しよりは、誤差が少なくなればいいなと思って実験してみました。
新品のPE2号を用意して計測してみました。
パッケージの表示はMAX16㎏です。パイプ無で測ると11㎏としか計測できません。
パイプありで計測したところ、15㎏からすこし針が進んだあたりまで計測できました。
Ave表示ではなくMAX表示で16㎏なのでだいたい許容できる範囲の誤差かもしれません。
また、その場合ラインは両端を締め込み用の棒などに巻き付けて引っ張ることになるのですが、ラインが痛んでいなければ締め込み具との接点で切れます。この部分のラインがどうしても動き、摩擦で切れるようです。
使い込んで毛羽立っているラインや、わざと布でこすったラインで試してみると10㎏や8㎏とばらばらの数値で切れました。
そして切れる箇所は締め込み具との接点のときもあれば、ラインの真ん中で切れることもありました。
ふと思いついた方法ですし、これでも埋められない誤差はあるかもしれませんが、ラインが劣化していないかどうか調べるときのヒントになると良いですね♪
他にも方法を思いついたら試してみたいと思います。
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丸岡しょうへい
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