おはようございます、しょうへいです。
昨日、会長が記事にしていた「FGノットの弱点は仮止め(ハーフヒッチ)説」について検証してみました。
そういわれると、私も覚えがなんとなくあります。
FGノットはかなり何度も切って強度を検証をしていますし、他のノットの強度検証などいろいろ踏まえてみると、確かに一般的なFGノットの「仮止め」や「ハーフヒッチ」は弱点なのかもしれません。
会長から「仮止めなし」・「締め込みなし」・「ハーフヒッチなし」の「新しいFGノット」の結び方の手順を聞きましたので、強度を検証してみました。
非常にコンパクトで手順の少ない100%強度の「新FGノット」が完成しましたので、その結び方を含めてご紹介したいと思います。
いろいろ不要!ジギング魂版「新FGノット2020」の結び方!
では、ジギング魂版の「新FGノット」の結び方をご紹介します。
まずは、先日、100%強度を達成した「レリックスノット」の手順で、普通のFGノットの編み込みを8セットします。
手順ですが、リールにロックを掛けた状態で、PEラインをピーンと引っ張ります。※ロッドにセットされた状態でも大丈夫です。
ショックリーダーをPEラインの上に置きます。
ショックリーダーにPEラインを一回上からぐるっと巻きつけます。
レリックスノットは2回巻きつけますが、1回だけにします。
ピーン!と張られているPEラインを持って、ショックリーダーの上から
下に通します。この動作で「1セット」とし、「しっかり詰めながら合計8セット編み込み」します。
結局のところ、最初の編み込みは「FGノットの編み込み」と同じ形になりますので、ノッターを使ったり、PEラインを口に加える「堀田式FGノット」で結んでも問題ありません。
とにかく「しっかり詰めながら編み込みを8セット」してください。
そして、ここからの手順が一般的なFGノットと異なります。
一般的なFGノットはここで一回ハーフヒッチをして仮止めして増し締めしますが「仮止めしません」。
そして「増し締めもしません」。
この状態で、もう一回、ショックリーダーにPEラインを巻きつけます。※上の写真はまだ巻きつけていませんのでリーダーの上から一回巻いてください。
そして次は、「PEライン本線とリーダーを一緒にぐるっと巻きつけます」。
レリックスノットの編み込みのように「リーダーのみ→PEライン本線&リーダー」を1セットとして編み込み(ぐるぐる巻)していきます。
※ただぐるぐる巻するよりも、しっかり詰まっていく感じがします。
これを5セット(10回)〜8セット(16回)巻いたら、ライターなどで焼きコブを作ってしまいます。
※回数による強度の違いはあとで検証しています。まずは8セット(16回)で結んでいます
同じようなぐるぐる巻の手順で、焼きコブの間を詰めます。
大体、1セット(2回)で焼きコブとの間を詰めることができますので、今までと同じように1回リーダーにぐるっと一巻きして、PE本線とリーダーを一緒にぐるっとする際に、ハーフヒッチで止めてください。
この最後のハーフヒッチは強度に影響がないので大丈夫だそうです。
最後にPEラインへハーフヒッチを10回ほどしてください。完成イメージはこんな感じです。
PEラインへのハーフヒッチは「焼きコブの角からPE本線を守る」為と、「急激にラインの太さが変わるとキャスト時にエアノットができやすくなる」為、なので強度には全く影響が無いので、好きな回数でいいとのことです。
これでジギング魂版「新FGノット」の完成です。
- FGノットの編み込み8回
- 仮止め(ハーフヒッチ)はしない
- 増し締め(締め込み)しない
- レリックスノットのぐるぐる巻(5〜8セット)
- ライターで焼きコブ
- 焼きコブまで詰めて、焼きコブの前でハーフヒッチ
- 心配な方はここで濡らして締め込む(海の中で魚が掛かったらしまりますので締め込まなくてもOK)
- PE本線にハーフヒッチ編み込み(交互)10回程度
です。
締め込みはしなくても大丈夫ですが、心配な方は「完成した状態」で締め込んでください。
※必ず水やツバなどで濡らして締め込んでください。摩擦熱で弱まります。
ぐるぐる巻きの回数は何回がいいの?強度を測定してみた!
まずは、レリックスノット時に100%を達成した8セット+1セットのぐるぐる巻きから強度を検証してみました。
※+1セットは焼きコブ後に詰めた分です。
11kgで切れたPEラインで11kgの100%!
※PE本線へのハーフヒッチは行っていません。
※切る(締め込む)際に濡らしています。
PEラインが締め具の接点で高切れ、ノットは完全に残っています。
会長が切った感じでは、ぐるぐる巻は8セット(16回)もいらないそうで、5,6セットで100%でてそうな感じがすると言っていましたので、どんどん巻き回数を減らしてどこまで減らせるのか試してみました。
最初は8セット+1セットの9セットでした、1セットづつ減らしていきます。
ちなみにですが、4セット+1セットのときにはノットはこんなに小さくなります。
PE2号とリーダー8号の組み合わせですが、ノット部は1㎝程度になります。
これで100%でたら理想ですね♪
少しずつ減らして計測した平均の結果を一覧にしてみました。
編み込み回数(セット) | 切れた負荷(Kg) | 結束強度 |
8+1 | 11 | 100% |
7+1 | 11 | 100% |
6+1 | 11 | 100% |
5+1 | 11 | 100% |
4+1 | 8 | 73% |
3+1 | 計測不能 |
※+1は焼きコブ後に詰めた分です。
4+1回では摩擦力が足りなくて抜けてしまいましたが、5+1回で100%強度達成しました。安全を考えると6+1回くらいがよさそうですね。
また、3+1回はすっぽ抜けというよりノットがほどけていきますので計測できませんでした。
切れたノットをみても、編み込みが崩れていないのがわかります。
一般的なFGノットのように、仮止め後に締め込みすると、ノットが崩れてきたり、最後の方がしっかりしまっていなかったりします。
また、ぐるぐる巻ではなく、ハーフヒッチで編み込みした場合は、強い負荷や衝撃を与えていると、ノットがズレて崩れることがあります。
※だんだんハーフヒッチ側に編み込みがズレていきます。
多分、ハーフヒッチ自体に摩擦力があまりないせいだと思われますが、
今回の方法ではそういったことがなく、切れるまできれいに編み込みが締まっていき、ガッチリしたままズレることがありませんでした。
やはり、しっかりした摩擦力をもった補強(編み込み)をしてから締め込むことで、FGノットの最初の編み込みにも大きな力が掛からず、ゆっくりと綺麗にしまっていくのかもしれません。
最後に結び方をおさらいすると
- FGノットの編み込み8回
- 仮止め(ハーフヒッチ)はしない
- 増し締め(締め込み)しない
- レリックスノットのぐるぐる巻(5,6セット)
- ライターで焼きコブ
- 焼きコブまで詰めて、焼きコブの前でハーフヒッチ
- 心配な方はここで濡らして締め込む(海の中で魚が掛かったらしまりますので締め込まなくてもOK)
- PE本線にハーフヒッチ編み込み(交互)10回程度
となります。
締め込む場合は、焼きコブを詰めて、完成してから。
「ドラグ設定値ぐらいの力」で締めて確認しておくと安心だと思います♪
ジギング魂版の「新FGノット2020」、是非お試しください♪
※2019年にも新FGノット完成しましたし、2021 が出るかもしれませんのでそう呼ぶことにしました。
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丸岡しょうへい
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