おはようございます、しょうへいです。
前回、フックの色やコーティングによって錆の付き方が変わるという実験を行いました。
金色の針は錆び易い!? フックの色(コーティング)の違いによる錆やすさ実験やってみた!
その後、実験をやめずにそのまま続行してみたところ、意外な結果が出ました。
フックによって錆やすさが変わる!?
前回の実験では金色のイサキ針、フッ素コートの針、ピンク色の針、シルバーの針の4つの針を用意し、塩水に一晩漬けたあと、洗わずに乾かして錆び方の違いを見てみる実験を行いました。
その中で金色のフックだけ、どうしても錆びやすいという結果がでました。
さて、そのまま実験をやめずに続けてみました。
塩水に再度戻して、そのまま放置していました。あれから4日たっています。
金色のフックはかなりサビに侵食され、塩水が茶色く変色しサビの粉がケースに沈んでいます。
そして次に「フッ素コーティング」の針が錆ました。
このケースは1つ1つが完全に仕切られているケースなので、隣の錆が移ったわけではなさそうです。
フッ素コーティングの針は、針先と返しの部分、そして軸のほうに錆が進行しています。
ピンク色とシルバーのタナジグ・スーパーライトフックは錆びていません。
結構錆びちゃってますね。フッ素コートの針は未使用のものなので意外な結果です。
錆びていないスーパーライトフックですが、メーカーさんに聞いてみたところカラーコーティングによる塗膜保護の効果とが強いとのことでした。
テスト時では1ヶ月放置して錆びなかったそうですが、やはり傷がつき塗膜が剥がれるとどうしても錆びは発生するそうです。
ともかく使ったフックは洗って防錆袋に保管するのがよさそうですね♪
フッ素コートのフックは何故錆びた?
フッ素コートの針は傷さえなければ錆びないだろうと思っていましたが、意外なことに錆びてしまいました。
確かに使って傷がついたものは錆びた覚えがありますが、未使用のものを使っています。
引用元:日東金属工業株式会社 https://www.nitto-kinzoku.jp/archives/technic/fluorocarbon_polymers_02/
調べてみたところ、フッ素コーティングにも弱点があるそうです。
フッ素樹脂の皮膜には無数のピンホールという穴が存在するそうです。
この穴から塩水がしみこんで、基材を腐食してしまうそうです。
コーティングの厚みなどにもよるそうですが、フッ素コーティングの針を使いまわすときは、念入りに洗ったほうが良さそうですね。
錆びは表面からできる!?
いろいろ調べて見ましたが、錆びというものは金属の表面から侵食していくようです。
参考サイト:
㈱サカタ製作所 サビへの取り組み https://www.sakata-s.co.jp/rust/mechanism.html
新日鉄住金 http://www.nssmc.com/product/superdyma/material/rust.html
つまり、表面を何かしら錆びにくい物質でコーティングしてしまい、鉄の表面にバリアを作って錆びの化学反応を起こさせないというのが錆を発生させない方法だそうです。
何かしらのコーティングがされている針は錆に強い傾向にあるということですね♪
また、金属には錆び易い素材とそうではない素材があり、イオン化傾向が小さいものが錆にくい、大きいものが錆び易いとされているそうです。
よくフックで使われているニッケルメッキとスズメッキではスズメッキのほうが錆びにくいということになります。
まとめ
- フッ素コートのフックも錆びる
- フッ素コートはピンホールという無数の穴がある
- フッ素コーティングが薄いと海水が穴から染み込む
- フッ素コートは錆びるとコーティングが剥離してしまう
- サビは表面から出来る
- 表面を厚くコーティングするとサビに強くなる
- イオン化傾向が小さいものが錆にくい
- ニッケルよりもスズメッキのほうがサビにくい
「フッ素コーティングが薄いと小さい穴から侵食して錆びる」というのは以外でした。
フッ素コートのフックも、水洗いするか防錆袋に入れて保管するほうが良さそうですね。
防錆袋の実験記事はこちら↓
使用後のアシストフックの収納・サビ対策に!フック専用「防錆袋」発売!
防錆袋の販売ページはこちら↓
ルアーバンク公式ストア「ジギング魂 フック用 防錆袋」
ジギング魂 公式ストア(最近発売の商品)
関連記事
丸岡しょうへい
最新記事 by 丸岡しょうへい (全て見る)
- ライト感覚で使える電動ジギングロッド!?新発売「オーシャントルクYT電動」レビュー! - 2023年9月26日
- HVソールじゃなくてもグリップ十分!? 「ラジアルデッキフィットサンダル」レビュー - 2023年7月18日
- これ画期的!絡まないタックルケース Jackson(ジャクソン)「剣山」レビュー - 2023年7月11日