おはようございます、しょうへいです。
ちょっと気になったことがあったので実験をしてみました。
フックをわざと錆びさせる実験をして、条件を出そうとしたのですが、まったく錆なかったのです。
調べてみると、実は「錆び」にも「季節」が関係しているようでした。
錆びだって旬がある!?
使い古した錆まみれのフックです。
使って傷が入ったフックはどうしてもこうなってしまいます。
しかし、パッケージから出して使ったのはいいけど、まだ1度も魚を釣っていないフックなどは、できれば再利用したいのがホンネです。
釣りから帰って、まだ使えそうなフックを洗って干しておいたハズなのに、気づいたら錆びていた~なんてことが数度ありましたので、実験をしてみることにしました。
比較的錆びやすいと言われている金色のフックをたくさん用意して、
海水よりちょっと濃いくらいの塩水につけました。
これを、
- ①塩水がついたまま乾かす
- ②塩水がついたまま拭いて水滴をとってから乾かす
- ③水道水で洗ってから乾かす
- ④水道水で洗ってから拭いて水滴をとって乾かす
という比較実験をしようとしました。
ところがどっこい、一晩たってもすべてのフックが錆びていませんでした。
水で洗えば元通りです。
な~んだ錆に強いフックだったのか、と思いきやそうではありません。
過去に実験で使ったときは、塩水につけたあとたった3時間で錆び始めたフックなのです。
それに、私は金色のフックでタイラバやSLJのフックを作ることがありますが、海水につけて、使わないで竿立てにおいておいて、また使おうと思ってみてみたら錆ていたなんて経験もあります。
実験と経験が一致しません。
調べてみると、錆びが発生しやすい気温と湿度があるということがわかりました。
引用元:「電子部品の腐食損傷と分析」大阪府立産業技術総合研究所
かいつまんでご説明しますと、錆びというものは水と酸素が金属の上にある限り進行します。
そしてたとえ金属が濡れていなくても相対湿度が65%になると、金属が鉄表面に水分が吸着して、飛躍的に錆やすくなるそうです。
(相対湿度とは、一般的に%で表示される湿度のことです)
この日の実験をした部屋の湿度は50%を切っていました。
さらに、気温でも結果が異なるそうです。
実験をした部屋は暖房を聞かせていないので、5℃程度しかありませんでした。
大気中に含まれる水蒸気の量は温度によっても左右されるそうです。
こうしてみると気温によって大気に含まれる水蒸気量はぜんぜん違ってきます。
実験をした日は天気が悪く、日中と夜中の温度差が5℃以内だったので結露も発生しにくい日でした。
つまり、実験をしたフックのうち、水滴を拭ったものに関しては錆びるだけの水分が大気中になかったということになります。
また、濡れていたフックも、紙の上に置いてあったので錆びる前に乾いてしまったというのが真相のようです。
さらに、金属表面が荒れていれば錆を呼ぶ原因になりますが、新品のフックで実験したので金属表面がきれいで錆にくかったなどの要因もありそうです。
逆にいえば、高温多湿の日はなにもしなくても放っておいた金属が錆びる可能性がある、ということが判明しました。
確かに、釣りのシーズンである温かい日に良く洗って水気を切ったフックを、吊り下げて干してあったにもかかわらず、錆びさせてしまったという経験と一致します。
そして、使ったフックを塗れたままケースなどの密閉できるものに入れておくのはもっての外、ということだということもわかります。
ルアーバンクの防錆乾燥剤の効果についても納得です、乾燥させつつ防錆剤の効果で錆びなくなりますし、実際にケース内に入れておくとびっくりするほどフックが錆ません。
以上、錆びについては錆びやすい季節や錆びにくい季節(条件)がある、というお話でした。
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丸岡しょうへい
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