なぜ?ジギングには「ショックリーダー」が必要なのか?

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おはようございます、しょうへいです。

先日、「なぜジギングにはショックリーダーが必要なのか?」という質問をいただきました。

確かにPEラインがルアーフィッシングに浸透て以来、ショックリーダーを付けることは皆様やっていると思います。

私も当然のようにショックリーダーは「付けるもの」だと思っていました。

しかし、「なぜ?」と聞かれると、知識としては答えることができますが、「実際にやったことはない」ので本当に世間で言われているような不具合が起きるのかまでは知りませんでした。

実際に実験して確かめるとともに、これから「ジギングを始めよう!」という方の参考になればと思いコラムにしてみました。

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①PEは結束力が弱い!?

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なぜ十分な強度があるはずのPEを直結しないのかの理由の1つに、PEは結束強度が弱いとされています。

実際に結んでみました、写真は一番ベーシックな結び方のクリンチノットです。

ショックリーダーで実験したときは、意外にも85%以上の強度を発揮する優秀なノットだということが判明しています。

やはり古くから使われているノットは信頼感がありますね♪

使ったPEは2号(20lb・9kg)ですので、リーダーと同じ結束強度が得られるのであれば7.5kg以上の強度がでるはずです。

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ジグの先につけたソリッドリングにPEラインを結びつけ、ドラグチェッカーという、何kgまで負荷がかかったか計測できる便利な道具を使って何kgまで耐えることができたのか調べます。

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実際に計測してみたところ、PEライン直結では3kg程度の耐力しか得られませんでした。

30%程度の強度ということになりますね。力を入れるとスーっとすっぽ抜けてしましました。

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次はリーダーでの実験では100%を発揮した「イモムシノット」です。

ハーフヒッチの連続で摩擦力を補うので、表面の摩擦力が少ないPEラインでも強度がでるかもしれません。

こちらも同じく、PEは2号(20lb・9kg)で実験しました。

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こちらも6kg程度の耐力なので、60%程度の強度しか得られませんでした。

力を入れるとPEラインが動き、摩擦の力でPEが切れます。

ショックリーダーを介せば、PEとショックリーダーはPRノットで100%、ソリッドリングへの結束はイモムシノットで100%。

とラインの力を100%で発揮できるのに対し、PEライン直結ではどうがんばっても60%程度が限界と、やはりPEラインは結束に向いていないという事実が確認できました。

②PEラインは衝撃に弱い!?

ジギングはエサ釣りと違い竿が短くて硬いものが多く、またエサ釣りに比べてフックの軸が太いため、力強くフッキングをしなければならない釣りです。

フッキングのときには各部に大きな力がかかりますし、魚が突然反転してラインを強く引っ張るときもあります。

PEラインは衝撃に弱く、伸びない素材のラインなので、衝撃を加えると切れてしまうといわれています。

しかし、このことも私は体験したことがないので、陸上で実験してみました。

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まずは、アシストフックに先ほどと同様にPEを「イモムシノット」で結びました、このときの強度は6kg程度と予想されます。

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そこで5Lの水が入ったバケツを用意しました、5kgの重さになりますね。

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このようにバケツにフックを付けて、高いところから落としてラインで受け止めます。

結束強度は6kg想定でバケツの重さが5kgなので、衝撃に弱いのでなければ耐えて重さを受け止めることができるはずです。

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ところが、受け止めきれずにラインは切断。バケツが落下して私のズボンは水浸しになりました(笑)

やはり一気に力を加えるとどこかに無理がかかって切れてしまうようです。

ショックリーダーに使われるナイロンやフロロは伸びる素材ですし、PEラインの強度より強い強度のあるものを使うのがセオリーとなっております。やはりそうして衝撃を吸収しないと、フッキングのときに切れてしまうようですね。

③PEは根ズレに弱い!?

PEラインは根ズレ(障害物に当たって擦れる)に弱いとされています。

また、ジギングは仕掛けそのものが極端に小さいので、ターゲット(魚)とラインが擦れる可能性があります。

無題

毎度へたくそな絵で申し訳ありませんが、イメージとしてはこんな感じです。

魚が自分とは反対方向に向いていれば、ラインが魚の体に当たって擦れることもあります。

実際に、ブリやヒラマサなどにドラグを出されたあと釣り上げると、リーダーがザラザラになっている経験があります。

また、青物の歯は意外とするどく、針ごと呑まれてた場合は歯に直接リーダーが当たります。

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実は、PEラインがどのくらい根ズレや摩擦に弱いかは過去に実験していました。

衝撃の強度低下が!「根ズレしたPEライン」の強度テストをやってみた!

擬似的に根ズレの状態をつくるために、PEラインをいじめた記事ですが、PEラインは根ズレにあい毛羽立つと強度が10%程度に落ちてしまうことがわかっています。

このような状況を避けるために、魚に近いところor根に近いところであるラインの先にショックリーダーをつけるようになったと考えることができます。

ショックリーダーは同じ強度でもPEラインより太いので根ズレに強いです。

以上、3つの理由からショックリーダーが必要な理由を再確認しました。

これからジギングをしてみよう!という方の参考になれば嬉しいですね♪

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  1. ジギングではありませんが、スプーンやミノーでナイロン系ラインを使っているころから、普通にメインラインの2~3倍強度のショックリーダーを使っていました。ビニツイストのダブルラインにオルブライトノットで繋いで・・・ナイロン1号~2号辺りの強度ではルアーのアイやスイベルに直接結ぶと強度が出ないためと根ずれ対策、キャスティング時のショック対策にと書籍等にも書いてあったし、実感もしていました。しかし、オルブライトノットは長く使うとリーダーの折り返し部分が切れて、投げた瞬間ルアーとリーダーが自由飛行~(涙)の経験がよくありましたね(笑)

    • 確かに、加速度のことをうっかり忘れていました
      今度方法を考えて再検証してみます

  2. ジギング歴15年ほどですが、私も常々、ショックリーダーの必要性に疑問がありました。
    たとえば雷魚のタックルでは、PEは6号以上ですが、かなり固いロッドで、ショックリーダー無しみたいですよね。
    確かにジギングやキャスティンガでの魚とのファイトでリーダがざらつく事がありますが、近海くらいであれば、PEが魚体にすれて切れる事は無いようにおもいます。
    ざらついたら結局リーダを結び直す事を考えたらPEをちょっと切ったほうが手早いし。
    そうは思っても、私も結局リーダー結んでますけどね。
    雷魚釣りでよく使用されているハワイアンフックにPE直結という方法は、結束強度はあるのですかね。直結の方法もダブルラインにしてハワイアンフックに巻きつけるようなやり方だったように思います。
    是非、強度テストの実施、お願いします。

  3. 私の友人がスナップやジグの結束に、いわゆるロープ結びの巻き結びを使っています
    結びを見るとシングルのジャンスイックのように見えますが、友人いわく強度はかなり強いとのこと

    ぜひ強度調査をお願いします

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