リールのギア比とは?「最大巻き上げ長」と「糸巻き量」の関係&ちょっとした裏技

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おはようございます、しょうへいです。

先日、ダイワの新機種3つの違いは主にギア比という記事を書きましたが、ふとあることを思い出しました。

リールのギア比=巻き取り量ということですが、巻いてある糸量によっても巻き取り量は変わってきます。

今日は、ギア比と巻取り量の関係性に付いてまとめてみました。また、糸巻き量を利用した裏技もありますので、まとめてご紹介したいと思います。

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巻き取り量=ギア比×スプールの直径・・・?

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リールのスペックを見ていると、ギア比という項目と巻き取り量という項目があるかと思います。

そもそもこのスペックって何なんでしょう!?

私もジギングを始めたばかりの頃はさっぱりでした。

ギア比とは、ハンドルを1回転させるとスプールが何回転するか、というスペックです。

ギア比が7.0なら、ハンドル1回転でスプールが7回転。 ギア比が5.6なら、ハンドル1回転でスプールが5.6回転。ということになります。

だいたいギア比が7以上をハイギア、6前後をノーマルギア、5以下をローギアという呼んだりしますね。

そしてスペックの巻き取り量は、そのまま、ハンドルを1回転させると何cmラインを巻き取ることができるかというスペックです。

例えば、「ギア比6.4、巻き上げ長97 cm」というスペックなら、「ハンドル1回転することでスプールが6.4回転し、そのときラインを97cm巻き取ることができる」という意味になります。

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巻き取り長さが長いハイギアのリールなら糸ふけを早く回収できたり、ルアーを早く動かすことができます。

巻き取り長さが短めのローギアのリールは素早い回収はできませんが、それだけ力を伝え易いということなので、巻き上げの力が強いのが特徴です。

さて、そんなギア比と巻き上げ長さの関係ですが、一つ注意したい点があります。

それは、巻き取り長とはあくまでもカタログスペックであり、同時にカタログでは巻き取り長さのことを「最大巻上げ長」となっている場合があります。

最大ということは最小もあるの??ということになりますよね。

その答えはラインの巻き量によります。

先ほど書いたように、ギア比とは、ハンドルを1回転させるとスプールが何回転するか、というスペックです。

ということは、スプールの直径が変われば巻き上げ長はかわる!ということになります。

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先ほどちょうどラインメンテナンスのために、リールの糸を抜いていたのでついでに計算してみましょう。

まず、これはラインがスプールにいっぱい巻いてある状態です。

ノギスを持っていないので定規と目視で計測していますが、だいたい直径3cmくらいです。

(あくまで比較のための目安であって、このリールに最大まで巻くとこうなるという意味ではありません)

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ラインを150m出しました、こういうときカウンター付きのリールは便利ですね(笑)。

スプールの直径は2.5cmくらいになりました。

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最後に空のスプールまで出しました。スプールの直径が1.5cmくらいになりました。

残りのmとスプール径がきれいに比例していないのは、上巻きと下巻きでラインの太さが違うからです。

さて、円周は直径×πで計算されます。

そしてこのリールはギア比が7.0なので、ハンドル1回転でスプールは7回転します。

スプールの直径×π(3.14)×ギア比=ハンドル1回転のときの巻き取り量、という計算をすることができます。

スプール直径(cm) スプール円周の長さ(cm) ハンドル1回転での巻き取り量(cm)
3 9.42 65.94
2.5 7.85 54.95
1.5 4.71 32.97

という結果になります。

ラインが150m出ている状態では1回転の巻き取り長さが10cm落ちているということになりますね。

そしてスプールだけだとたったの32cm・・・半分以下です。

ということは、せっかくハイギアのリールを買っても、そこに細いラインを薄く巻いただけではそのスペックを生かせないということになります。

巻き取り長さが欲しくて、ハイギアのリールを買うのであれば、めんどくさくても下巻きをしっかりしなければ意味がないのです。

このことを逆手にとったワザもあります。

リールが1つしかないけど、ジギングとタイラバでシーズンによって使い分けたいというとき、ジギングはPE2号を目いっぱい巻いて巻き取り長を長く、そしてタイラバではPE0.8号を下巻きなしで薄く巻いて巻き取り長さを少なくするという使い方もできます。

ラインを巻くスピードは遅くなりますが、ギア比がローギアになるわけではないので、巻き上げる力は変わりませんので、巻き上げる力が必要な場合はローギアのリール購入がオススメです。

オシアジガーやソルティガBJなど、最近のベイトリールはスプールを交換することが可能です。

1つのリールでシーズンによって使い分けたいというときは、替えスプールを用意して、巻き量を調整することで、1つのギア比で巻き取り長をコントロールすることができます。

お得ですね♪

少し長くなってしまいましたが、リールのギア比と巻き取り長の関係をまとめてみました。

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