おはようございます、しょうへいです。
ノットは、できるだけ簡単で速く結べて強いものがいいので、本日も新しいノットのテスト…をしようと、あれこれやっていて失敗しました。
その過程でPEラインのある特性に気づきました。
そして、ついでにもう1つ新ノットも思いつきました。
PEラインは想像以上に滑る
少し前に、ビミニツイストで作ったループを5回通しでループtoループすると、PE同士でも90%ほどの結束強度が出ることを発見しました。
【PEライン同士の結束】強度70%のループtoループを90%以上で接続する方法を発見!
リールの下巻きなどに便利だなと思いましたので、その後ループ自体の強度の検証などもしました。
そこで何となく思ったのです、これってループ無しでも結束できないかな?
5回もPE同士をループtoループしているのだから、けっこう摩擦があるのではないか?
ということで、ビミニツイストで輪っかを作らずにそのままループtoループの形にして結束してみましたが……。
結果は惨敗です。すっぽ抜けます。
通す回数を増やしても結果は同じですし、端糸をハーフヒッチしても結果はダメでした。
そのとき、PEラインが凄く滑っていくということに気づきました。
そしてハーフヒッチで留めようととしてもズレは止まらず、ノットが崩れてそこで結束が切れます。
ビミニツイストでループを作る場合は、メインラインと端糸が同時に引っ張られることになるので、PEラインが滑っていくことがありません。
滑らなければ90%ほどの強度まで出ます。
ということは、PEラインは結び目で弱くなるというよりは、実際は細く滑りやすのでノットが崩壊しやすいということなのでしょうか?
PEが滑らない方法でリーダーと結束してみよう
PEラインとリーダーの結束は摩擦系が主流となっていますが、ビミニツイストで作ったループ内でフロロカーボンをロックしてしまえば「PEラインのメインと端糸が同時に引っ張られるのでノットが滑らず、結構強い」のではないかと思いました。
そこでいろいろ考えて試していたところ、新しいノット(正確には既存のノットの変形)が生まれました。
結び方ですが、まずはビミニツイストで小さめのループを作ります、
ループの中にフロロカーボンを巻き付けます。
編み込むのではなく、巻き付けるだけです。
巻き付け回数は5回から6回ほどが良いです。※多すぎると次の工程で困ります。
ここでいったん、PEを引っ張って締め込みます。
ループが均等になるように調節するということです。偏っているとノットが上手く行きません。
この時点では摩擦力が少ないので、締め込むこともできますし、PEとフロロの接続部は動きます。
また先ほどの巻き付け回数が多すぎると、ループを均等にすることが難しくなります。
フロロリーダーの端糸(先)側をもっていき、PEラインの上で八の字結びをします。
結び方はこのようになります。
このとき、図のAの部分にPEを巻き込まないほうが良いです、巻き込むと負荷がかかったときに、八の字結びが解けることがありました。
あとはリーダーの八の字結びを軽く締める→PE本線とリーダー本線を引っ張って締め込む→最後にもう一度リーダーの八の字結びを締め込む。
とすれば完成です。
ここまで試行錯誤して結んできましたが、柏木ノットとキングノットを足したようなノットになりました。
意外とコンパクトにまとまりましたし、ビミニツイストさえ作ってしまえば簡単なノットです。
PE2号とフロロカーボン8号で結束してみました、
平均 | 9.5 | 86% |
5回の平均だけ載せておきますが、意外と強度は強くできました。
86%あるのでドラグの範囲内です。
とはいえ、結び目がPEのループとフロロカーボンの八の字結びの2か所できます。
また摩擦系のほうが強度は強くなります。
さて、話を元に戻しますが「メインラインと端糸が同時に引っ張られる」という状況を上手く作り出せば、強くて簡単なノットができそうです。
実際に、今回のノットもすっぽ抜けたりすることはありませんでした。
もしかして何か新しいノットのヒントになったら嬉しいです♪
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丸岡しょうへい
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