おはようございます。会長です。
春ぐらいから、オリジナルルアーがどう作られるのか、作っている過程をずっと紹介しています。
ざっっと簡単にまとめるとこんな感じ。
もう今回で7回目です。。
最初のテストルアーはウッド(桐)でしたが、大量にウェイトの位置を変えたテストルアーを木で作るのも大変なので、硬質発泡ウレタンで作ることになりました。
硬質発泡ウレタンでルアーを作るといっても結構大変で、色々配合して硬さや比重(浮力)を調整する必要があります。
まずは配合を確かめる為に、錘(おもり)をシリコンで型取りして、いろいろな配合の硬質発泡ウレタンを流し込んでみました。
30倍発泡の硬質発泡ウレタンを型に流し込んでみる
こちらが、前回完成した、60号の錘を型取りしたシリコン型です。
前回は、カッターで発泡樹脂を流し込むところを削って作ったところまでをご紹介しました。
型は板を挟んでクランプで止めました。
これが失敗①
強く締めすぎると、シリコン型が潰れて、出来るものが少し薄くなったり、歪んだりしてしまいます。
現在は治具を作って、調整しながら締めています。
硬質発泡ウレタンフォームは、液体です。
2つの液体を混ぜ合わせることで、化学反応を起こして発泡、膨れ上がり固まります。
発泡の具合も、10倍発泡するものもあれば、30倍発泡するもの、発泡しないウレタン樹脂もありますが、今回は10倍発泡のウレタンフォームを型に流し込んで発泡させてみます。
まず、錘の3辺サイズから体積を大体計算しました。
※立方体で考えているので、多めに計算されています。
硬質発泡ウレタンの主液を紙コップで測りました。
主液の10倍に発泡しますので、対象のアイテムの体積の10分の1の量にします。
型に入ると発泡率が落ちるそうなので、少し多めにいれました。
P液と呼ばれるもう一つの液体も同じ分量で測りました。
これを混ぜ合わせるのですが、これが失敗②
何回もやってみて学んだのですが、
P液を少し多めに入れておいて、混ぜ合わせる時は、測りの上で重さを見ながら混ぜ合わせると、正確に同じ分量で混ぜ合わせることが出来ます。
混ぜ合わせたらすぐによく撹拌します。急いでやらないと発泡が始まってしまいますが、1分ほどは猶予があります。
これを型に流し込みますが、ここで失敗③
穴が一つだけだと、入っていきません(笑)
多分、そうだとは思っていたのですが、失敗して学ぶのが大好きなのであえて一つでやってみましたw
コップの中でどんどん膨らんでいきます。。。
化学反応を起こしている為か、少し熱いです。。
記念すべき、第1号発泡ルアー「きのこ」の完成ですw
これは、家に飾っておきますw
空気穴を開けてみました。
もう一度、撹拌した樹脂を流し込んでみると、今度はスルリスルリと入っていきます。
流し込んで数十秒で発泡が始まり、穴から飛び出してきました。
おおおっ!
おおおおおおおお!
30分ほど待って型をオープン!
おおおぉおぉおおおおお〜
錘のアイ(針金)の部分に樹脂が入っていませんが、入りにくい周辺に穴を開けてそこから流し込むと、入りやすくなるみたいです。
硬化時間は、購入したものによって違いますが、30分ぐらい待つと結構固まるようです。上のきのこを触ると、硬さが大体わかります。
見えにくいですが「60」という字も、同じように出来ています。
クランプが強すぎため、少し薄くなってしまっています。
今回は、10倍発泡の硬質発泡ウレタンフォームを使いましたが、比重は軽く浮力は高いですが、柔らかすぎて実際はこれをそのまま使うことはありません。
他の倍率のウレタン樹脂やフィーラーと呼ばれる粉などを混ぜて、丁度いい浮力と硬さの発泡樹脂を作り上げていきます。
その為に、まず小さい錘の型を作りました。
現在「何十」という配合を試しており、バルサや桐、ヒノキなど比重の違った素材に近いもののレシピがどんどん出来ています。
カチカチの硬いものと浮力をもたせた二層構造のものも色々配合を試しており、想像はしておりましたが、結構大変です。
現在、ウェイト位置や発泡樹脂の配合をいろいろ変えた、テストルアーを沢山作って、海でテストするところまで来ております。
また順を追って、ルアーが完成するまでの裏側をご紹介したいと思います♪
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