おはようございます。会長です。
昨年(2020年)の夏ごろに、FGノットとレリックスノットを合わせた、FGノットの組み方をご紹介しました。
「新FGノット2020」と名前を付けたのですが、2020とした理由は2021年にも2022年もこのノットはまだ進化したり改良の余地があるのではないかと思ったからです。
ひとつお詫びをしないといけないことがあるのですが、FGノット2020は「釣りの種類によっては実釣で問題」が一つありました。
結ばれた方にもいろいろメッセージを頂き、その点は早々に気づいてはいて改良はしてのですが、昨年からコロナ禍の影響や週末の悪天候続きで、遠征はキャンセル続き、また地元の釣りもほとんど出船することが全く出来ませんでした。
自分自身、FGノット2020に、改良を加えて使っていたのでその問題は解決していたのですが、天候やコロナの悪化のタイミングが悪く十分な実釣で実験することが出来ていませんでしたので、なかなか記事にすることが出来ませんでした。
問題があるとだけ記事にすれば良かったのですが、解決策を十分な実釣で試してからと思っておりましたら、あっという間に月日がたってしまいました。大変申し訳ありません。
FGノット2020の問題点
FGノット2020は、FGノット同様、編み込みをした後、「リーダーだけ」→「本線とリーダーをまとめて」と交互にグルグルと巻き付けを10回程度行います。
この交互グルグルの部分がキャスティングゲームだと緩んでくることがあるというメッセージを数回いただきました。
この「交互ぐるぐる巻」をする理由は、編み込み直後にハーフヒッチを入れたくないという理由で、レリックスノットの交互グルグル巻きをしているのですが、これ自体にはあまり摩擦力はありませんので、ハーフヒッチの仮止めが支点にならず、焼きコブが支点になり、ノットが均一に綺麗にしまりました。
ただ、ある一定の力を超えると焼きコブを崩壊させるか、焼きコブをぐるぐる巻きが超えてしまうことが分かり、PE2号など切れる12kg前後の力では問題ないのですが、ドラグチェッカー15kgでは測れない力がかかる釣りですと、この焼きコブ周辺に過度な力が掛かっているようでした。
FGノット2020の問題点の解決策
話が非常に長くなってしまいますので、まず、先に解決策からご紹介して、後からその理由をご紹介したいと思います。
ちゃんとした結び方は、今度改めてコンテンツにしたいと思っておりますが、今回は概要だけザザっとご紹介したいと思います。
編み込みを10回前後(ラインが細い場合は増やす)→交互グルグル巻き5セット(10回)前後をするまではFGノット2020の結び方と同じです。※交互グルグル巻きは増やしてもあまり意味がありませんので5セット(10回)でOKです。
ここからが、少し異なります。
この時点で一回ハーフヒッチを行い、十分に濡らして、図のように締め込みをします。
※締め込みをする前に、編み込み部と交互グルグルの部分はしっかりとつめておきます。
締め込み後、焼きコブを作り、間をハーフヒッチで3回ほどでつめ、本線にハーフヒッチの編み込みをして最後エンドノットで終了です。
変わった部分は、
- 一旦締め込みをすること
- 焼きコブとの間を交互ぐるぐる巻きではなくハーフヒッチで詰めること
になります。
通常のFGノットとの違いは編み込み後が全てハーフヒッチか、間に交互グルグルがあるかなのですが、交互グルグルする理由は、編み込み直後にハーフヒッチを入れない為です。
これで、対馬や輪島のヒラマサキャスティングで丸4日間投げ、ブリやヒラマサを掛かり、終わったら引きちぎろうと強い力を掛けていろいろテストしましたが問題ありませんでした。
うまく編み込み部分が均等に締め込まれつつ、焼きコブ+ハーフヒッチ4回分が強い支点になるので、ノットが崩壊したり、キャスティングで緩んでくるということはありませんでした。
編み込み直後にハーフヒッチを入れない(間に交互グルグルを入れる)理由は、編み込み直後にハーフヒッチを入れるとハーフヒッチ直前の編み込み部分が1回2回うまく締め込まれないからです。
先日の記事の通り、編み込み直前にもう一回、本線に巻きつけることで均一に締め込まれやすくなるのですが、ハーフヒッチ直前が交互グルグルになっていることで、この本線に1回だけ巻きつけるということもしつつ、少しハーフヒッチ仮止めと編み込みの間に締まってなくても大丈夫な部分(交互グルグル巻き)ができる為、編み込み部分は全部しっかりと締め込まれます。
文章にすると非常にややこしいですが、
- 編み込み直後にハーフヒッチ仮止めをして締め込んだ場合
と
- 編み込み直後に交互グルグル巻きを10回(5セット)入れてハーフヒッチ仮止め→締め込んだ場合
で、編み込み部分の締め込まれ具合の違いを見ていただくと分かりやすいと思います。
長々と記事に出来ず、本当に申し訳ありません。
私自身も、もう少しヒラマサやキハダ、GTなどキャスティングゲームでも使ってみて、改めてしっかりと「結び方のページ」を作りたいと思います。
強度テストや他に早く強くコンパクトにできる方法をいろいろ試してみて、FGノット2021になるか2022になるかは分かりませんが、いろいろ実験検証していきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。