おはようございます。会長です。
春頃から、青物用のルアーが出来るまでの裏側を全部お見せしようということで、ちょこちょこご紹介しています。
前回は、作ったシリコン型に、硬質発泡ウレタン樹脂(30倍発泡)を流し込んでみました。
硬質発泡樹脂には、30倍の他にも「10倍発泡」や「無発泡」の物があり、出来上がったルアーの比重(浮力)や硬度が異なります。
30倍発泡はルアーとしてはそのままでは使えない
前回、30倍の硬質発泡ウレタンを混ぜ合わせ(2液性)、作った型に流し込みました。
一見、形になっていて、使えそうな素材ではあるのですが、爪を立てると大きく凹むぐらい柔らかくて、使い物にはなりません。
ただ、高浮力のバルサを超える軽さ(比重)で、浮力はかなりあります。
一番上が、30倍発泡。
時間が立ったら、しぼんできてしまいました。
上から2番めは、10倍発泡のもの、3番目が無発泡のものです。
発泡倍率が少なくなるにつれて、固くなりますが、比重が重くなり浮力が無くなっていきます。
無発泡のものの比重は水の「1」よりも重く、水に沈んでしまいます。
そこで、30倍、10倍、無発泡のものを適度な比率で合わせて、「適度な硬さ」で「適度な浮力」の配合を探し出します。
また、「フィーラー」と呼ばれる添加物を混ぜ合わせることで、均等に発泡させたり、浮力を向上させることをします。
無発泡のウレタン樹脂に「フィーラー」を混ぜて、型に流し込んだもの。
ただ、無発泡のウレタンは水に沈みましたが、「フィーラー」を混ぜ合わせただけで、水に浮くようになります。
とにかく、色々な配合をやってみて、硬さと比重のサンプルを沢山作ると、大体どのぐらいの配合で、どのくらいの硬さで浮力がでるか検討がつくようになってきました。
大体、目処がたったところで、実際のルアーの原型を作り、型を取って、発泡ウレタンを流し込んでみます。
重りやフレームを入れつつ、いろいろな発泡ウレタンの配合と合わせて、いろいろなサンプルと理想な浮き姿勢になるように確かめました。
型を2つ作って、二層式(コアと表面)の配合を変え、中は高浮力、外側は硬い、二層式のテストタイプもいろいろ作ってみました。
発泡のルアーといっても、みんな同じじゃなくて、それぞれのルアーの開発者の方が、浮力や硬さなど工夫されて作っているようです。
今までは、木を削って原型を作り、粘土に埋めてシリコンで型を取っていましたが、かなり面倒なので
3dキャドで、モデリングして、原型を作ることに挑戦してみました。
3dプリンターも購入しましたので、次回は3dプリンターっていくらぐらいの買ったのか?
3dキャドは、どの位で使えるようになったのか? 3dプリンターで原型を出力するまでを、ご紹介したいと思います♪
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